スウェーデン女子代表、話題を呼んだ“ユニクロ製”五輪ユニフォームが生んだ相乗効果

スウェーデン元代表FWでレジェンドのロッタ・シェリンが国内サイトや店頭に登場
スウェーデン元代表FWでレジェンドのロッタ・シェリンが国内サイトや店頭に登場

スウェーデン国内では五輪開幕に伴い、関連商品の売り上げが5~10倍にアップ

 今回、ユニクロは女子サッカーをはじめ、セーリング、カヌー、ゴルフ、ボクシング、バドミントン、競泳、テニス、アーチェリーなど、約20種目の競技のウェアを提供。移動やセレモニー時などで着る公式ウェア、ポロシャツ、パーカー、ノースリーブシャツ、キャップ、ヘアバンド、トップス、ソックス、スパッツ、クーリングベストなど多岐にわたった。スウェーデンは湿度が低く、日本に比べて暑さも厳しくない。スウェーデンチームからは「快適さ」、そして「耐久性」のリクエストがあったという。

「スウェーデンはサステナビリティーの国として知られています。環境に配慮したサステナブルなウェアであることを大事にされていましたし、イノベイティブ(革新的)な方法で競技に耐えられるクオリティーを備えたウェアを提供してほしいと。『クオリティー』『イノベーション』『サステナビリティー』、この3つのポイントがパートナーシップでも重要視されています。

 スウェーデンチームから要望があったのは、競技や日常シーンでより涼しく感じられるように、ということ。スウェーデンは湿度も低いし、夏の暑さが厳しい東京とは気候がだいぶ違うので、汗が乾きやすくて快適なものを求めていました。サッカーウェアに関してはコンタクトが多いスポーツなので、より生地に厚みをもたせて強度を上げる工夫も含めて、開発に1年以上をかけています。実はカラーリングも、多くの方が画面越しで観戦することを想定して、テレビなどできれいに見えるように、また、ナイター試合の照明の中でもより鮮やかに見えるように、試行錯誤しました。委員会やチーム関係者の方から『良かった』と声をいただけました」

 五輪2大会連続で銀メダル獲得と躍進したスウェーデン。今回の女子代表チームのウェアはスウェーデン国内のみで販売中だが、大会期間中に売り上げは大きく伸びたという。

「スウェーデンの初戦(アメリカ戦)が開催された7月21日の週は、サッカー関連商品の売り上げが五輪の始まる前の約5倍になりました。決勝(8月6日)の週は約10倍。勝ち進めば勝ち進むほど、反響がありました。五輪期間中はサイト内で『Olympic Collection』のサーチ件数が急増しましたし、スウェーデン国内の3店舗にもサッカーウェアを購入しにいらっしゃるお客様の数も増えました」

 スウェーデンチームが日常で着ていたウェアの一部は、ロゴがついていないタイプのものであれば、日本の一部店舗とサイトでも購入することができる。

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