「ベンチワークで負けていた」 五輪で失速した日本、闘莉王が采配の“問題点”指摘

元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏【写真:荒川祐史】
元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏【写真:荒川祐史】

野球の日本代表はスパッと交代、交代枠が5人なら小気味良いベンチワークが見たかった

 東京五輪の野球で、日本代表は金メダルを獲得した。ベンチの動きは、ずっとスピーディだった印象がある。ピッチャーをスパッと交代していた。ボールにキレがない。いつも通りの球じゃないとすれば、交代に躊躇いはない。もちろん、交代人数に大きな違いがあるとはいえ、今回のサッカー代表でも小気味良いベンチワークが見たかった。従来の交代枠3人なら簡単にカードは切れないが、今回は選手交代のチャンスが5人もあった。

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 そうしたディテールが、勝敗の分かれ目となる。今回の東京五輪で味わった悔しい気持ちを、今後に向けた糧にしてほしい。

[プロフィール]
田中マルクス闘莉王/1981年4月24日、ブラジル出身。渋谷幕張高を卒業後、2001年に広島でJリーグデビュー。03年に日本国籍を取得し、04年アテネ五輪に出場した。その後は浦和でJ1とACL初制覇、名古屋でもJ1初優勝に貢献。06年にはJリーグMVPを受賞した。日本代表としても43試合8得点の成績を残し、10年南アフリカW杯ベスト16進出の立役者に。19年限りで現役引退。Jリーグ通算529試合104得点で、DF登録選手の100得点はリーグ史上初。現在は公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」でも活動中。

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