“J2→J1”移籍…浦和の新加入MFが抱く野心 「成り上がれるだけ、成り上がりたい」
今夏J2水戸から加入したMF平野佑一「サッカー的な戦術や知識は培ってきた」
J1リーグの浦和レッズは11日、J2水戸ホーリーホックから完全移籍したMF平野佑一の新加入会見をオンラインで実施。25歳MFは落ち着いた語り口の一方で、「成り上がれるだけ、成り上がりたい」という野心も見せた。
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平野は国学院久我山高校で全国高校サッカー選手権の出場も経験して国士舘大学へ進学。2018年に水戸入りして3年半プレーし、今回浦和に移籍した。同席した西野努テクニカル・ダイレクター(TD)は、具体的な獲得へ動いた時期について「スカウティングスタッフが注目していたのでリストにあったが、具体的には水戸とのエリートリーグ(8月2日)の1週間か10日前くらい」と話し、スピード感のある補強になった。そのうえで、期待している部分をこう話している。
「レッズにはセントラルMFに少なからず選手がいるが、守備だけでなく中盤の真ん中で攻撃の起点になる力に重点を置いていた。そういうところがチームに欠けていると言えば言い過ぎだが、もっと求めたいというのが言われていたこと。それを念頭に考えていた。平野はワンボランチ、もしくはダブルボランチとしてしっかり守備をしただけでなく、攻撃の起点になりパスだけでなく得点も取れるプレーヤーとして獲得した」
背番号40をつける新加入の平野は、すでに練習に合流しているものの「まだ実感はわいていない」と話す。一方で「サッカーはメンタルスポーツだと思っている。気負うことなく慣れて、練習でプレーしているような状態でピッチに立てるかどうか。客観視しながら試合に入りたい。(J1とJ2で)技術の差があると思うので、少しの気の緩みで勝敗に直接関係してしまう」と、今後を見据えた。
リカルド・ロドリゲス監督が今季から率いる浦和でのプレーに「ボールを受ける前にボールをどう扱うかの選択肢は持つようにしている。技術の高さは懐の深さにつながり、余裕にもつながる。サッカー的な戦術や知識は培ってきたと思う。それをピッチ上で発揮できるかは水戸で意識してやっていた。それをリカルドさんが求めるなら体現したい」と話すなど、全体に落ち着いた語り口と雰囲気が目立った。