負傷離脱が追い風になる? バルサ退団希望のアグエロ、契約解除条項の行方に海外注目
負傷でまともに稼働できない場合、バルサが契約を解除できる条項に海外紙は着目
スペインの強豪バルセロナと契約したアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロは、同胞のリオネル・メッシ退団に心を痛め、自身もバルセロナ退団を希望しているとも報じられた。そして、契約解除条項の存在によりそれが実現する可能性があると、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。
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アグエロは昨季までイングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティでプレーし、今オフに契約満了。そしてバルセロナとの契約に合意したが、その大きなモチベーションになったのがメッシとの共闘だった。
しかし、バルセロナはサラリーキャップの条件を満たせずにメッシとの契約延長を断念。アグエロの立場からすれば「話が違う」状況で、すでに退団を希望しているとも言われている。
そうしたなかでアグエロは、現地時間9日に右ふくらはぎの筋肉の腱を損傷。約10週間の離脱と発表された。
これを受け、「コリエレ・デロ・スポルト」紙は「スペインからの情報」としたうえで、バルセロナが昨季に負傷を重ねてリーグ7試合の出場に終わったアグエロとの契約に向けてかけた「保険」を、アグエロが逆利用できる可能性について報じた。
「スペインでは、彼の契約には負傷に関連する条項があるというセンセーショナルな噂が流れている。アグエロが早々にバルセロナに別れを告げる可能性は、ここ数日ですでに話題になっていたが、今回、ストライカーの負傷からスペインのクラブを守るべき条項が現れたことで、アグエロ自身が契約を早期に終了させるために有利に働く可能性が出てきた」
つまり、負傷によってアグエロのプレータイムが大幅に短くなるような場合は、バルセロナに契約を解除する権利があるというもののようだ。そして、今回の10週間という長期離脱見込みは、アグエロ側からバルセロナにその契約解除条項の行使を提案できるものになるという見通しの模様だ。
メッシはすでにフランスの強豪パリ・サンジェルマン加入が正式決定し、念願の共闘は果たせない。バルセロナからしても高額年俸のアグエロについて選択肢が生まれる可能性もあるだけに、この条項の発覚は波紋を呼ぶことになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)