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ドイツ代表新監督、前政権で不遇のベテラン起用に前向き 「門戸は開かれている」
フリック新監督は「最高のパフォーマンスを見せれば呼ばれる」とコメント
ドイツ代表の新監督に就任したハンジ・フリック氏が現地時間10日に就任記者会見を行い、衛星放送局「スカイ・スポーツ」などがレポート。欧州選手権(EURO)の前に話題になったベテランの起用について「門戸は開かれている」と明言した。
ドイツはEUROを最後にヨアキム・レーブ監督が退任。2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)優勝が最も輝かしいハイライトと言えるレーブ政権は、2006年から15年間にもわたった。それについてフリック監督は「最後の3年間を除いて、彼は素晴らしい仕事をした」と話し、改めて時間を取ってレーブ氏と会談する意向も示している。
そのうえで、このEUROに向けて問題になったのがDFマッツ・フンメルス(32歳)やFWトーマス・ミュラー(31歳)といったブラジルW杯優勝メンバーの扱いだった。当初レーブ監督は頑なにベテランを呼ばなかったが、EUROに向けては招集。それがピッチ外では雑音になりかねない話題になった。結局、今回のEUROでドイツは決勝トーナメント1回戦でイングランドに敗れて姿を消した。
そうした選手選考についてフリック監督は、「最高の選手が呼ばれる。もし彼らが最高のパフォーマンスを見せてくれれば、それが可能であれば、彼らは呼ばれるだろう」と、選考対象であることを明言。また、個別に選手名を挙げた質問でも、FWマルコ・ロイス(32歳)については、「私にとってラストサードで世界最高峰の選手の1人」と語るなど、若手に偏った構成にすることなどは考えていないようだ。
また、EUROについて「ゲームに高い強度があることを確認した。スペインとイタリアがそれを示した。相手にプレッシャーを与えようとした。ハイボールでの勝利は重要だったが、スタンダードな状況も非常に重要な課題だ」と話し、「私と私のチームにとっては、ゲームの中で主導権を発揮することが重要。ボールを奪ったらすぐにゴールを決めたい」と、チーム作りのプランも語った。
来月には2022年カタールW杯に向けての欧州予選の試合も行われるが、新生ドイツがどのような姿を見せていくのかは注目ポイントの一つだと言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)