東京五輪の「サポートを忘れていない」 韓国から日本への”御礼”に母国メディア注目
サッカー男子の試合で日本の小学生が"援軍"に、熱い声援への感謝の御礼に熱視線
東京五輪サッカー男子でベスト8の成績を残した韓国代表は、グループリーグ3試合中2試合を有観客開催のカシマスタジアム(鹿嶋市)で戦った。初戦のニュージーランド戦(0-1)では日本の小学生約1000人が”援軍”として来場。韓国代表チームへの熱い支援に対する感謝の意として、大会閉幕前に御礼を送ったことに母国メディアが注目している。
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東京五輪の各競技は原則無観客で行われていたが、一部地域では観客の上限数を設けたうえでの有観客開催が認められていた。茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムは、首都圏の競技会場では唯一、地元の小中学生や高校生が「学校連携観戦チケット」でサッカーの試合観戦が可能となり、7月22日に同会場で行われたニュージーランド対韓国の一戦では、韓国を応援する地元の小学生たちの姿があった。
熱心に声援を送る小学生たちの応援風景は韓国内でも話題となり、その姿に感銘を受けたカン・チャンイル駐日韓国大使が鹿嶋市長へ感謝の手紙を送ったことも報道されていた。さらに、母国メディア「iNews24」は「韓国人選手、サッカーニュージーランド戦を応援してくれた小学校に感謝」と見出しを打ち、大会閉幕前に韓国選手団から小学校の生徒たちへ感謝状と記念品を届けたことに注目している。
同メディアによると、サッカー代表チームは準々決勝敗退後、新型コロナウイルス感染症の予防と感染拡大防止により48時間以内に日本を発っていたため、釜山広域市体育協会のチャン・インファ会長を団長とする韓国選手団が御礼を贈呈。学生たちには記念バッジなどの記念品とともに、感謝の手紙が届けられたという。
記事では、「チャン・インファ団長をはじめとする韓国チームは、日本の学生たちからのサポートを忘れていなかった」と綴られ、同団長のコメントも紹介。「コロナ禍の影響で、開幕前には心配や不安があったが、当日のサッカーの試合で韓国を応援する学生たちの姿を見て、サッカーの選手だけでなく、韓国チーム全体が力をつけ、楽しい時間を過ごすことができ、良い雰囲気を作ることができた」と語ったことも報じられている。
東京五輪の大会期間中、参加各国の選手たちからは日本のホスピタリティに対する賛辞が聞かれていたが、韓国代表団も小学生たちからの”おもてなし”に感銘を受けていたようだ。