スウェーデン女子GK、無念の銀メダルに胸中を吐露 「依然として失望感が消えない」
GKムショビッチがコラムで五輪に言及「“金メダルを失った”と感じる銀メダル」
スウェーデン女子代表は、東京五輪のサッカー女子で2大会連続の銀メダルを獲得した。決勝でカナダに惜敗して悲願の金メダルを逃したなか、控えGKの25歳ゼチラ・ムショビッチはスウェーデンのサッカー専門サイト「Fotbollskanalen」のコラムで、複雑な胸中を綴っている。
FIFAランキング5位のスウェーデンは、前回の2016年リオ五輪では決勝でドイツに1-2で敗れて銀メダル。19年女子W杯では3位と近年の国際大会でコンスタントに好成績を残してきた。今大会でもグループリーグ初戦で優勝候補のアメリカに3-0で快勝すると、3連勝で首位通過。準々決勝ではなでしこジャパン(日本女子代表)を3-1で破り、オーストラリアとの準決勝を1-0で制して決勝へと駒を進めた。
悲願の金メダルを懸けたカナダとの一戦も、前半34分にFWスティーナ・ブラックステニウスのゴールで幸先良く先制。しかし、後半19分にPKを献上してしまい、同点に追いつかれた。1-1のまま延長戦に突入した試合は、決着がつかずPK戦に突入。守護神ヘドヴィグ・リンダールが相手のシュートを2本ストップする活躍を見せたものの、最終的にPKスコア2-3で敗れた。スウェーデンにとっては2大会連続で、決勝で敗れる悔しい結末となった。
今大会はグループリーグ第3戦ニュージーランド戦(2-0)のみのベンチ入りだったムショビッチは、帰国後に「Fotbollskanalen」でのコラムを更新。「オリンピックは最終的に銀メダルでした。今は、“金メダルを失った”と感じる銀メダルです。私たちには明確なビジョンがあり、試合でのパフォーマンスも目標を反映したものでした。でも、決勝はPK戦での決着。ご存じのように、PKは運です。今回はくじを引かなければいけない結果となりました」とPK戦での負けを悔やんだ。