浦和、J1再開初戦で低調な黒星…指揮官が嘆いた誤算 「練習の質が上がらなかった」
アウェーの札幌戦に1-2敗戦、ロドリゲス監督は中断期間中のアクシデントを嘆く
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、9日に行われたJ1リーグ第23節の北海道コンサドーレ札幌戦に1-2で敗れた試合後、改めて中断期間中にアクシデントがあり調整が不満足になってしまったことを嘆いた。
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浦和は前半8分にCKから先制点を許すと、後半にも追加点を奪われた。その後、セットプレーの二次攻撃からMF明本考浩が追撃の1点を決め、試合のラストプレーではFWキャスパー・ユンカーのヘディングシュートが際どくゴールをかすめたが、敗戦に終わった。
だが、その点差以上にプレー内容、そしてコンディションの悪さが目についた。札幌のプレスに対してボールコントロールが乱れる場面が多く、良いポジションを取るための動きも遅れがちになった。動きのキレが感じられる場面が少なく、札幌との大きな差が試合で見られていた。
ロドリゲス監督は試合後の記者会見で、不安要素が的中してしまった部分があると話した。
「休みが明けて1週目はすごく良かったんですけど、2週目に新型コロナウイルス感染症にかかった選手が出たことで、全体でなかなか上手く練習ができないということが起こりました。そういったところも影響しているのかなと思います。どうしても、なかなか練習の質が上がらなかった。そういったこともありました」
浦和は7月10日のリーグ第22節、大分トリニータ戦を最後に東京五輪の中断期間に入った。約4週間のなかで最初の1週間はオフを与え、その後の3週間で調整しようとしたものの、7月の最終週にあたる28日に、トップチームから新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手が出たことが発表された。そのため、急遽トレーニングをオフにせざるを得ず、その後も「時間や人数を制限し、クラブハウスを使用せずに実施」と発表されたような状況もあった。
また、中断明けから出場が可能になった新戦力のうち、MF江坂任はこの試合でデビューしたものの、「今日に関しては理想通りにはいかなかったので、改善すべきところばかり。相手が特徴的なサッカーをしていたので、そこに自分たちが上手くアクセントをつけられずにハマってしまった」と、苦い一戦になってしまった。
ここから9月10日まで8試合を連続して戦わなければならない浦和だが、指揮官の誤算をどのように修正しながら状態を上げていくことができるのか。そして、日本代表DF酒井宏樹、デンマーク代表招集歴を持つDFアレクサンダー・ショルツといった新戦力の融合は早く進んでいくのか、クリアすべき課題が多く投げかけられた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)