ファンとの「壁をなくしたい」 名古屋DF丸山が“オンラインサロン”開設に込める思い

サッカーと同様、ファンとの交流にも注がれる情熱

「初のオンラインミーティングは慣れていない部分もあって、あっという間に時間が過ぎてしまいました。参加してくれた皆さんの反応としてはすごく喜んでもらえたと思っているので、これを継続的にできるように、僕自身が努力しないといけないなという部分があります。もう少し司会進行、話が上手くなりたいですね(苦笑)。もっと皆さんのことを覚えて、もっと深く話に突っ込んでいきたいんです。まだ選手とファンという壁があって、例えば『質問ください』と言っても『緊張しちゃって……』みたいに話せなくなってしまうことがあったので。その壁を壊せるようなトークができればと思います。子育ての話などでも盛り上がりたいので、そのためにも僕が司会を上手くならないと」

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 どこまでも真面目である。少しでもメンバーに楽しんでもらうべく、初回ミーティングの前にはタレント・中田敦彦さんのコミュニティーを“教材”にファンとの交流のノウハウを学んで臨んだ。

「今後も見られる範囲でいろいろ見て、参考にしていきたい」。怪我のリハビリはまだまだ先が長いが、戦列に復帰する頃の丸山は、トーク技術においても大きく成長しているかもしれない。Facebookへの投稿も含めて話題も幅広くチョイスしていくつもりとのことで、まさに丸山という人間の考え方、生き方をテーマに「OFF THE PITCH」は展開されていきそうだ。

 今後はメンバーと共同でオリジナルグッズ作りなどにも挑戦していくという丸山。「プロ1年目で試合に出られていない頃から個人的に応援してくれている人も、このオンラインサロンにはいるんです」と、人とのつながりには改めて思うところを強くしている。サロンの拡大についても良い意味で貪欲ではなく、集まってくれた人たちへ提供できるクオリティーをまずは優先するという。

「魅力があると思ってもらえれば、自然と増えていくものです」。サッカーへと注ぐ情熱そのままに、ファンとの交流にも一切の手抜きなし。丸山祐市のオンラインサロンが、今後どういった発展を遂げていくか見ものである。

(今井雄一朗 / Yuichiro Imai)

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今井雄一朗

いまい・ゆういちろう/1979年生まれ。雑誌社勤務ののち、2015年よりフリーランスに。Jリーグの名古屋グランパスや愛知を中心とした東海地方のサッカー取材をライフワークとする。現在はタグマ!にて『赤鯱新報』(名古屋グランパス応援メディア)を運営し、”現場発”の情報を元にしたコンテンツを届けている。

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