「日本に感謝し、称えたい」 スウェーデン女子FW、五輪開催国へ”ラストメッセージ”

スウェーデン女子代表FWコソヴァレ・アスラニ【写真:Getty Images】
スウェーデン女子代表FWコソヴァレ・アスラニ【写真:Getty Images】

FWアスラニ、インスタグラムに銀メダルの写真とともに全ボランティアにも感謝

 スウェーデン女子代表は、東京五輪のサッカー女子で2大会連続の銀メダルを獲得した。主力としてプレーしたFWコソヴァレ・アスラニは、自身のインスタグラムで日本への感謝と称賛の言葉を綴っている。

 2008年にA代表デビューを果たして以来、長年にわたってスウェーデン女子代表で活躍してきたアスラニは、12年ロンドン五輪に出場すると、16年リオ五輪では銀メダル獲得に貢献。19年に開催されたフランス女子ワールドカップでは3ゴールを奪い、チームを3位に導いた。またクラブでは、これまでパリ・サンジェルマンやマンチェスター・シティなどを渡り歩き、現在はスペイン女子1部リーグのレアル・マドリードでプレー。名門の“顔”として活躍している。

 東京五輪では全6試合に出場し、日本との準々決勝(3-1)でPKにより1ゴールをマーク。決勝のカナダ戦でも先発で120分プレーし、PK戦では1人目のキッカーを務めたが、シュートは無情にも右ポストを直撃して失敗となった。チームも一度はリードを奪ったが、サドンデスに持ち込まれ、最後は6人目で決着。PKスコア2-3で敗れる結果となった。

 アスラニは表彰式でメダルを首にはかけず手に持ち、「2016年は銀メダルを獲得したように感じたけど、今回は金メダルを失ったように感じている。すごく残酷」と失意の言葉を残していたが、母国スウェーデンへの帰路につく前、インスタグラムに銀メダルの写真とともに、日本へメッセージを送っている。

「すべての愛情とご支援に感謝します。素晴らしいオリンピック、そして私たちアスリートのための安全な環境を整えてくださった日本に感謝し、称えさせていただきたい。フレンドリーで、私たちを歓迎してくれたすべてのボランティアの方に最大限の称賛をお送りします」

 投稿は、最後に日本語で「ありがとう日本」と感謝の言葉で締めくくられている。日本の景色の素晴らしさやボランティアの様子を積極的に発信していたスウェーデン女子代表。アスラニもその1人で、最後まで日本へのリスペクトを示していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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