メッシ、涙の退団会見で悲しき“スタンディングオベーション” 「別れを告げるなんて…」
バルサの退団会見に登壇、冒頭スピーチ後に拍手に包まれ涙を流す
バルセロナは現地時間8日、電撃退団が決まったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの退団会見を実施した。会見場に姿を見せたメッシは冒頭から涙を見せ、妻のアントネラ・ロクソさんからハンカチを手渡され、冒頭のスピーチをスタート。「別れを告げなければならないなんて想像もしていなかった」など想定外の別れになったことを明かしたうえで、「皆さんに感謝します」と語ると、会見場にいたチームメートや報道陣が、バルサ史に残る英雄にスタンディングオベーションで拍手を送り、メッシは再び涙を拭った。
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本人にとっても、ファンにとっても、あまりにも悲しい別れとなった。メッシは昨季限りでバルセロナと契約満了になり、書類上は7月1日から無所属に。契約延長へ合意することは既定路線と見られたなか、クラブは5日、リーガ・エスパニョーラが定めるサラリーキャップの条件を満たせないために退団すると発表。2億ユーロ(約260億円)も超過していると伝えられたバルセロナは、新戦力の登録ができない状況にあり、すでに契約の切れていたメッシは新戦力に該当するため、契約で合意しても、この金銭的な問題が解決しない限りは登録できなかった。
クラブは現地時間8日の正午から、本拠地カンプ・ノウで退団会見を実施。会見場に姿を見せたメッシは冒頭、妻のアントネラさんからハンカチを手渡され、涙を拭う姿を見せた。その後、冒頭のスピーチがスタート。声を震わせながら「このクラブのためにすべてを捧げてきた。別れを告げなければならないなんて想像もしていなかった」と、今夏の退団が想定外の出来事だったことを告白し、「もし私が去ることを想像していたなら、満員のカンプ・ノウできちんと別れを告げたと想像できる。しかし、そうではなかった」と、コロナ禍のなかでファンに直接別れを告げられずに去ることに無念の思いを明かした。
メッシは「言いたかったことをたくさん忘れてしまったが、今言えることはそれだけだ」と語ると、「皆さんに感謝します」と冒頭のスピーチを締め括った。すると次の瞬間、会見場内にいた報道陣をはじめ、DFジェラール・ピケやDFジョルディ・アルバらチームメートも立ち上がりスタンディングオベーション。大きな拍手に包まれながら、壇上のメッシが再び涙を流すなど、誰もが突然の別れを悲しんでいるようだった。