「金メダルを失った」 PK失敗のスウェーデン女子FW、無念の準優勝に本音吐露
FWコソヴァレ・アスラニ、PK戦で1人目のキッカーを務めるもポスト直撃で失敗
スウェーデン女子代表は6日、東京五輪サッカー女子の決勝でカナダと対戦し、1-1のまま迎えたPK戦で敗れ、初の金メダル獲得を逃した。PK戦の1人目を務め、ポスト直撃で失敗してしまったFWコソヴァレ・アスラニは、銀メダルは「なんの意味もない」と失意に暮れているという。スウェーデン紙「アフトンブラーデット」が伝えた。
2008年にA代表デビューを果たして以来、長年にわたってスウェーデン女子代表で活躍してきたアスラニは、12年ロンドン五輪に出場すると、16年リオ五輪では銀メダル獲得に貢献。19年に開催されたフランス女子ワールドカップでは3ゴールを奪い、チームを3位に導いた。またクラブでは、これまでパリ・サンジェルマンやマンチェスター・シティなどを渡り歩き、現在はスペイン女子1部リーグのレアル・マドリードでプレー。名門の“顔”として活躍している。
東京五輪では全6試合に出場し、日本との準々決勝(3-1)でPKにより1ゴールをマーク。カナダ戦でも先発で120分プレーし、PK戦では1人目のキッカーを務めたが、シュートは無情にも右ポストを直撃して失敗となった。チームも一度はリードを奪ったが、サドンデスに持ち込まれ、最後は6人目で決着。PKスコア2-3で敗れる結果となった。
2大会連続で銀メダルとなったスウェーデンだが、アスラニはメダルを首にはかけず、手に持って失意のコメントを残したという。
「2016年は銀メダルを獲得したように感じたけど、今回は金メダルを失ったように感じている。すごく残酷。もう銀メダルにはうんざり。私にとってはなんの意味もない」
初の金メダルを手にするチャンスがあっただけに、悔しさはすぐには晴れない様子だった。
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