沈黙を破ったケイン、ストライキ報道を否定 グアルディオラ監督は獲得への関心を表明
詳細の記されていないSNS投稿に、コメント欄には「別れのメッセージだと受け取るよ」
トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインが沈黙を破った。マンチェスター・シティへの移籍を希望しているとされるケインは練習を無断で欠席し、ストライキを起こしていると伝えられたが、自身のインスタグラムで報道を否定している。
イングランド代表のエースとして、今夏の欧州選手権(EURO)でも母国の準優勝に貢献したケインだが、これまでのキャリアでタイトルを一つも獲得できていない。そのため、近年はタイトル獲得を目指せるビッグクラブへの移籍が報じられ続けてきた。
当初、ケインは2日にクラブに合流して新型コロナウイルスの検査やメディカルチェックを行う予定だったという。しかし、2日だけでなく、3日もクラブへの連絡なしに練習場に姿を現さなかったと報じられ、波紋を呼んでいた。
こうしたなかで、ケインはインスタグラムを通じて、自身が10年にわたってトッテナムに在籍して、ファンに大きな感謝の念を抱いていることを綴り、「今週、僕のプロ精神を疑問視するコメントをいくつも読んで傷ついた」と、心境を明かした。
「この状況の詳細については触れないが、明確にしたいのは、僕は練習を拒否することはないということだ。当初の計画通り、僕は明日、クラブに合流する。このクラブで過ごしている時間、私を支え続けてくれたファンとの関係を危険に冒すような行動を、僕は一切することはない。これまでも、今日も」と、ストライキを否定した。
コメント欄には「リスペクトするよ」「キミのプロ精神を疑ったことはない」「ありがとう、ハリー」「明日、戻ってくるのが楽しみだ」といったもの以外にも、状況の詳細を記さなかったことで、「シティのファンは、これを別れのメッセージだと考えるよ」といったものや「3日前に戻ってくる予定だったんだろう? 計画通りというのはどういうこと?」と疑問を問いかける声も届いている。
一方、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、「ハリー・ケインは特別なタレントを持ったストライカーで、もちろん私たちは強い関心を持っている。トッテナムが売却をしたくなくても、私たちは挑戦するよ。ただし、トッテナムが話し合いに応じる気がなければ、この話は終わりだ。交渉をする気があるなら、多くのクラブが獲得を望むだろう。私たちも例外ではない。私たちは強い関心を持っているよ」と、ストライカー獲得に意欲を見せている。
プレミアリーグは来週にも開幕を迎えるが、ケインの去就はトッテナムのファンも、シティのファンも、それ以外のクラブのファンにとっても気になるところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)