レアルで指導した攻守のタレントを狙うか

　一方で、獲得候補の5人にはかつて指導した選手や、新鋭、強烈なストライカーたちが名を連ねている。

　筆頭候補は、レアル・マドリードのDFラファエル・ヴァランだ。今季UEFAチャンピオンズリーグを制したレアルの一員だが、モウリーニョ氏がレアルを率いていた時期にデビューさせた選手。「セルヒオ・ラモスとペペのセンターバックコンビが壁になっているヴァランを、マンチェスターに招く可能性は十分にある」として、かつての教え子を補強する公算は低くないとした。

　続くのは、エバートンのDFジョン・ストーンズだ。モウリーニョ氏はチェルシーの監督時代にストーンズの獲得を熱望していたことで知られ、「ストーンズはこの国でも最も明るい才能の一つ。ユナイテッドに場所を移しても獲得意欲は変わらない」として、自身のチームに加える動きが加速すると予想している。

　3人目は、スポルティングのMFウィリアム・カルバーリョだ。契約更新をしたばかりで、日本円にして60億円近い移籍金がかかると言われる存在だが、代理人はモウリーニョ氏と同じジョルジュ・メンデス氏だ。「共通の代理人を持つことは、ビッグディールを可能にするかもしれない」として、目玉補強になる可能性を指摘した。

　ここからは、ストライカーが2人続く。まずは、ナポリのアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインの名前が挙がった。今季のリーグ戦で35試合出場36得点のゴールマシンに対し「単純に、今のユナイテッドに必要なのはゴールだ」としている上に、「モウリーニョは彼を以前から高く評価している」と、獲得の可能性を提示している。