“10番”堂安律、アタッカー陣の”沈黙”に無力痛感 「大会を通じ責任を感じている」
メキシコに1-3敗戦、決勝トーナメント以降の3試合でわずか1得点に言及
U-24日本代表は6日、東京五輪サッカー男子の3位決定戦でメキシコと埼玉スタジアムで対戦。3点ビハインドで迎えた後半33分、三笘の今大会初ゴールで1点を返したが1-3で敗れた。今大会で”10番”を背負ったMF堂安律は、試合後「大会を通じて責任を感じている」と、決勝トーナメント以降、無得点に終わった事実を重く受け止めた。
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勝てば1968年メキシコ五輪以来、53年ぶりの銅メダル獲得となる日本だったが前半11分、MF遠藤航がFWアレクシス・ベガをペナルティーエリア付近で倒したプレーがPKと判定されると、これをFWセバスティアン・コルドバに決められ先制点を献上。さらに同22分にはコルドバのFKからDFホアン・バスケスに頭で合わせられ、リードを2点に広げられる。
反撃に出たい日本だが、攻撃のキーマンとなる久保とMF堂安律を起点とした厚みのある攻めにつながらず、同24分のMF相馬勇紀、その4分後に獲得したFKから久保が放ったシュートはゴールを脅かせず、0-2のスコアのままハーフハイムを迎えた。
後半も劣勢が続いたなか、同13分にCKからコルドバに頭で3点目を決められた日本。それでも同33分、途中出場のMF三笘薫が一矢報いる。ペナルティーエリア内左でボールを受けると、マッチアップした2人をフェイントでかわし、ニアサイドにシュートを突き刺した。
その後も何度かゴールに迫った日本だが、メキシコゴールを陥れられず1-3で敗戦。フル出場した堂安は、2本のシュートを放つなど果敢にゴールに迫りながらも、メキシコ守備陣の手堅いマークを打開するほどのパフォーマンスには至らず「「持てる力を全て出したつもり。本当に完敗だと思います」と振り返った。
グループリーグでは堂安や久保らの活躍もあり、3試合で7得点をマーク。一方、決勝トーナメント以降、攻撃陣が沈黙を続け、メキシコ戦で三笘が1点を奪うのがやっとだった。今大会で“10番”を背負った堂安は「ベスト8に入ってから2試合攻撃陣がノーゴールで今日も1点しか取れず、大会を通じて責任を感じている」と、責任を痛感していることを示した。
東京五輪は4位で終戦。目標のメダル獲得へ一歩届かず「本当に代表として戦った以上、負けて良い試合はないんですけど、この先、この試合がサッカーキャリアの大きな分岐点になったと言われるように前を向いてやっていきたい」と、今後の大舞台での飛躍を誓った。