メッシ電撃退団にバルサ会長“恨み節” 前任者の無謀経営に…「限界を越えた」
ラポルタ会長、絶対的エースの退団に言及「メッシはバルサに残りたいと思っていた」
バルセロナは5日にクラブの財政状況の悪化によってアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと新契約を結ぶことができず、同選手の退団を発表した。ジョアン・ラポルタ会長は「前任者の無謀な経営によって限界を越えた」とジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長政権が今回の悲劇を招いたと語った。
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6月末で契約満了を迎えたメッシについて、現地メディアではバルセロナと新契約を結ぶと楽観的に報じられていただけに、今回の退団報道は大きな衝撃を与えた。発表から一夜明けて会見に臨んだバルセロナのラポルタ会長は「メッシはバルサに残りたいと思っていた」としたうえで、「合意に至らなかった理由ははっきりしている。クラブの経済状況によるものだ」とあらためてメッシの退団を認めた。
バルセロナは新型コロナウイルス禍での大幅な減収により、ラ・リーガ独自のサラリーキャップを2億ユーロ(約260億円)も超過していた。これらを全て清算しない限り、新戦力の登録ができないため、メッシとの契約も不可能となった。
「我々にはもう余裕がなかった。前任者たちの無謀な経営によって限界を越えてしまった。その状況から立て直す時間はなかった」
ラポルタ会長はバルトメウ前会長体制での経営が今回の悲劇を招いたと恨み節も残した。「私たちはこの問題に2カ月以上も取り組んできた。メッシは全てのことが簡単に進むように協力してくれた」と無念さを露わにしている。
「ポスト・メッシの時代は2年後になると期待していたが、それを前倒ししなければならなくなった。こうなるべきではなかったんだ」
予定外のメッシ退団が実現してしまったバルセロナ。近年、メッシ依存も深刻となっていたが、この困難を乗り越えることができるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)