日本、53年ぶりの銅メダル獲得ならず メキシコに1-3敗戦、12年大会に続き無念の終幕
セットプレーから連続失点、途中出場の三笘が反撃のゴールも及ばず
U-24日本代表は6日、東京五輪サッカー男子の3位決定戦でメキシコと埼玉スタジアムで対戦。1968年大会以来の銅メダルを目指した日本だが、メキシコに1-3と敗れ大会を4位で終えた。
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当初は20時キックオフ予定だったが、同日の午前11時に開催予定だったサッカー女子決勝が猛暑を考慮して21時キックオフに変更されたため、それに伴ってこの試合は18時キックオフに変更された。
日本はメキシコ五輪以来53年ぶりの銅メダルを目指す一戦に臨んだ。日本は準決勝でスペインに延長戦の末に敗れ、メキシコもブラジルにPK戦までもつれ込んで敗戦と、ともに120分の激闘から中2日という同条件だった。2012年ロンドン五輪ではギリギリのところでメダルを逃した3位決定戦だけに、当時を知るオーバーエイジの主将DF吉田麻也は「最後はメダリストになりたい」と気持ちを切らさずに臨んだ。
しかし、グループリーグで2-1と勝利を収めたメキシコを相手に、日本は序盤から苦しんだ。立ち上がり10分で日本陣内の右サイド45度の位置からドリブル突破にかかった相手をMF遠藤航が倒してしまいファウルの笛。ペナルティーエリアの中か外か微妙な位置だったが判定はPKとなり、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでも判定は変わらなかった。これをMFセバスティアン・コルドバに流し込まれ、前半13分に0-1のビハインドとなった。
さらに同22分には日本陣内右サイドからのFKがゴール前に入ったところ、DFホアン・バスケスが遠藤の前に入り込んでヘディングシュートを決め追加点。日本にとっては厳しい2点ビハインドになった。
その後、左サイドからカットインしたMF相馬勇紀のシュートや、FW林大地のシュートがあったものの追撃のゴールとはならず。このまま0-2で前半を終えた。森保一監督は、相馬に代えてDF旗手怜央を左サイドハーフとして後半のピッチに送り込んだ。
しかし後半13分、相手選手の負傷交代で少し時間がかかった直後のCKをFWアレクシス・ベガにヘディングシュートで決められさらに失点。これで残り約30分で3点を追いかけなくてはいけなくなった。しかし、DF中山雄太に代えてMF三笘薫、林に代えてFW上田綺世の投入と、旗手をサイドバックに下げたものの4-2-3-1のシステムは変えなかった。
その後、MF田中碧に代えてDF板倉滉をボランチに投入。そして同33分に日本は三笘がシュートフェイントから鮮やかな突破を見せて左足で決めて追撃の1点を奪った。さらに遠藤を下げてMF三好康児を投入して、攻撃的な選手を増やしたが、さらなるゴールは生まれず。日本は1-3で敗れて12年ロンドン五輪に続き4位で大会を終え、メダル獲得は果たせなかった。
(FOOTBALL ZONE編集部)