「ブレーンになるタイプ」と浦和監督が期待 MF平野佑一を獲得、FW補強にも含み
J2水戸からMF平野佑一を完全移籍で獲得、ロドリゲス監督は教え子を引き合いに評価
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、6日にオンラインで記者会見を行い、この日にJ2の水戸ホーリーホックから完全移籍で獲得したMF平野佑一について「チームのブレーンになるようなタイプを探していた」と意図を話した。そのうえで、FWについては「夏のウインドーはまだ開いている」と含みを持たせている。
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浦和はシーズン後半戦に向けて実績ある選手の獲得が続いていた。現在、東京五輪でも活躍している日本代表DF酒井宏樹、デンマーク代表への招集歴を持つDFアレクサンダー・ショルツ、3月に日本代表でもデビューしたMF江坂任といった面々が並んだが、J1の中断明け初戦を目前に控えたなかで獲得が発表されたのは平野だった。
國學院久我山高校から国士舘大学を経て2018年に水戸へ加入すると、2年目から出場機会を増やした。昨季まで徳島ヴォルティスを4年間率いたロドリゲス監督だが、ロールモデルとしてJ1昇格に大きく貢献した教え子の名前も挙げている。
「ボランチの補強は浦和に来た当初から考えて、探していた。そのポジションでは伊藤敦樹や柴戸海が良い仕事をしているし、試合に出た時に阿部勇樹や金子大毅も力になってくれた。ただ、例えば徳島の岩尾憲のようなチームのブレーンになるようなタイプを探していて、平野ができるだろうと獲得した。まだ若く、これから成長できると思う。クラブのスカウトや強化から紹介されて獲得に至ったが、加入してからも成長し続けることを期待している」
前述の4選手は万能型とも言えるが、守備面での力強さがよりクローズアップされる。シーズン前半戦では、MF小泉佳穂やMF武田英寿(FC琉球へ期限付き移籍)といった、2列目を主戦場とする選手が下がって起用されることもあった。それだけにロドリゲス監督は「攻撃だけでなく守備のところも期待したい。サッカーを理解していてポジショニングが上手いので、それがビルドアップや攻撃にも生きる。彼がボランチとして機能すれば、小泉が完全なトップ下としてプレーできる」とも話した。
一方で、ロドリゲス監督はFW武藤雄樹が柏レイソル、FW杉本健勇が横浜F・マリノス、そして武田が琉球へと活躍の場を移したことについては「彼らの移籍は少し予想外だった」として、「後半戦は層の厚さが大事だと思っていた私にとっては予想外だった。連戦のなかで怪我人やカードの累積で出られない選手もいる。そこまであまり出られなかった選手が、タイトルをもたらしてくれる時期だ」と話した。