メッシ、バルサ電撃退団の衝撃 主力の売却停滞、“サラリーキャップ”問題クリアできず
再契約間近と言われたなかでまさかの展開、移籍先報道が再過熱へ
スペインの強豪バルセロナが、現地時間5日に衝撃の公式発表を行った。長年にわたってエースとして活躍してきたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、リーグ規定のサラリーキャップを満たせないために退団すると発表した。
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メッシは昨季限りで契約満了となり、書類上は7月1日から無所属のフリー選手になっている。しかしながら、バルセロナとの契約延長へ合意することは既定路線と見られ、むしろ移籍へ向けた報道は一気に減少していた感もあった。しかし5日、バルセロナが発表した内容は衝撃的なものだった。
「FCバルセロナとリオネル・メッシが合意に達し、今では両者が新契約を結ぶという明確な意思を持っていたにもかかわらず、財政的・構造的な障害(リーガ・エスパニョーラの規定)のために実現できない。このような状況の結果、メッシはFCバルセロナに残留しないことになった。両者とも、最終的に選手とクラブの希望が叶わないことを深く残念に思う。FCバルセロナは、クラブの発展に貢献した同選手に心から感謝の意を表し、プライベート、サッカー両方の将来の成功を願っている」
現地メディアでは、バルセロナがメッシの契約を更新するために選手を移籍させる必要があると盛んに報じられていたが、その解決策を見つけることができなかった模様だ。日本遠征時の人種差別的な動画投稿のあったフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンと同FWウスマン・デンベレに加え、同DFサミュエル・ウムティティ、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチといった面々は、メッシ退団時点で移籍は発表されなかった。
サラリーキャップを超過していると報じられていたバルセロナは、新戦力の登録ができない状況にある。すでに契約の切れていたメッシは、この新戦力に該当するために契約で合意しても、この金銭的な問題が解決しない限りは登録できなかった。
今後再び過熱するのはメッシの移籍先を巡る報道で、すでに各国メディアが予測している。これまでに移籍先の候補として挙がっていたのは、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティやフランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)に加え、将来的なプレー先としての米MLS(メジャーリーグサッカー)などがあった。またスペイン語スポーツチャンネル「TUDN」メキシコ版は、こうした候補クラブに加えて、可能性は低いとしながらもバルサ時代の元同僚である元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが所属するヴィッセル神戸の名前も挙げており、今後しばらくの間は世界各国メディアによる新天地を巡る報道が過熱しそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)