堂安と久保を「なぜ代えたのか」 采配に疑問…スペイン戦出場16人を金田喜稔が採点
不発に終わった上田「チームとして彼を生かすための形があったのかは疑問」
<途中出場>
■上田綺世(鹿島アントラーズ/FW/←後半20分IN)=★★
1点を争う展開で途中投入されたストライカーとして、まったく仕事ができなかった。ボールを受けるシーンが少なく、攻撃を活性化する役割を果たせず。もっともチームとして、あの時間帯で上田を生かすための共通理解やコンビネーションが構築されていたのかは疑問。大会を通して得点を奪えないのは、彼だけの責任ではないとも感じる。
■相馬勇紀(名古屋グランパス/MF/←後半20分IN)=★★★★
左サイドに入りドリブルで縦に運んでぶっちぎるシーンや、アタッキングサードで仕掛けてクロスを上げるなど、1対1の局面で積極的に勝負してくれた。クロスの質には向上を求めたいところだが、途中投入の選手として攻撃を活性化する役割をこなした。
■前田大然(横浜F・マリノス/FW/←延長前半開始前IN)=★★
延長前半12分には中山のクロスに飛び込むシーンを作った。右サイドに入り一発のカウンターを狙う展開、前方に広大なスペースがある状況で快足を飛ばすシーンもあったが、決定的なプレーをするには至らなかった。
■三好康児(アントワープ/MF/←延長前半開始前IN)=★★★
延長からトップ下に入り、攻撃のコントロールを託された。三好らしいテクニックを見せてスルーパスも狙ったが、スペインDFの完璧な対応によって阻止されるシーンも。攻撃には絡んだがゴールは遠かった。
■橋岡大樹(シント=トロイデン/DF/←延長後半13分IN)=評価なし
パワープレーに移行した終盤に出場。吉田を前線へ上げるために最終ラインに入った。
[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)
1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。
(FOOTBALL ZONE編集部)