NZ代表の粋なホワイトボードエールが韓国で反響 「五輪精神にふさわしい感動逸話」
NZがロッカールームに残した「頑張れ!」のエールを中山雄太が公開して世界称賛
東京五輪サッカー男子でベスト8敗退となったニュージーランドは、準々決勝で負けたあとも、そのスポーツマンシップへの称賛が止まない。試合後のロッカールームに残されたニュージーランドからの“粋なエール”に、韓国メディアも「オリンピック精神にふさわしい感動逸話」と位置付けている。
ニュージーランドは7月31日、準々決勝で開催国の日本と対戦。集中した守備で90分間、延長前後半30分でもゴールを許さず、PK戦まで突入したなかで、PKスコア2-4で惜しくも敗れた。
今大会、ダークホース的に快進撃を続けたニュージーランドは、最後の最後までスポーツマンシップを貫いた。日本のDF中山雄太(ズウォレ)が自身のインスタグラムに、試合後のニュージーランドのロッカールームに残されたホワイトボードのメッセージを公開したのだ。
「ありがとう鹿島 東京2020 素晴らしい時間を過ごせました。日本代表の幸運を祈っています。頑張れ! ニュージーランドフットボール」
敗れながらも、日本へエールを送ったニュージーランドに対し、中山は英語で「これは試合後、ニュージーランドのロッカールームで撮った写真です。私はフットボーラーである前に、人間として彼らを深く尊敬します。彼らの情熱とともにベストを尽くします」と誓った。
韓国のスポーツ・芸能総合サイト「OSEN」は、「日本に敗れたニュージーランドは、ロッカールームに残した感動メッセージが話題」と見出しを打ち、「ニュージーランドのサッカー代表がオリンピック精神にふさわしい感動逸話を残した」と称えた。
ニュージーランドはほかにも、代表チームツイッターで滞在したホテルのスタッフたちがニュージーランド国旗を掲げながら見送る姿を車窓から捉えた映像を「Thank you Kashima and @Tokyo2020(ありがとう鹿嶋&東京2020)」という一言とともに投稿。短い滞在期間ながら、日本人スタッフたちと選手団が、温かな交流を図っていたことが窺えるようなワンシーンに、多くの感動の声が上がった。
今大会は新型コロナウイルスの影響により無観客試合を含めて制限の多い環境だったなか、ニュージーランドは最後までスポーツ。そして五輪の素晴らしさを伝えてくれた。