「守備の中心に君臨した」最高評価の3人は? 英国人記者がスペイン戦“先発11人”を採点
久保は今回の五輪で「最も効果的でない試合だった」
【MF】
■遠藤 航(シュツットガルト) 8点
スペインは日本のディフェンスラインを突破しようとパスを狙ったが、遠藤は経験とゲームを読む力を発揮してそれらを阻んだ。吉田と板倉を守るため、自分のエリアで懸命にプレーした。
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■田中 碧(デュッセルドルフ) 7点
遠藤とのプレーで学び、成長を続けている田中はまたも力強い出来だった。気合いの込もった必要な守備の役割に備えていた一方で、前にも出て、日本のポゼッションにも貢献していた。
■堂安律(PSV) 6点
堂安は明らかに疲労が溜まっていて、森保監督が彼を交代させたのは正しい判断と言える。時折、酒井との守備でバックラインまで下がるのを嫌ったことで、スペインに楽をさせてしまった。
■久保建英(レアル・マドリード) 6点
勝利のために150%の力を発揮すると誓った試合で、久保は存在をアピールしたかったはずだ。時折チャンスは作り出していたが、今回のオリンピックで最も効果的でない試合だった。疲労が大きく影響していたのだろう。
■旗手怜央(川崎フロンターレ) 6点
試合中、常に忙しなく動き回っていた。日本の左サイド、そして攻撃陣の選手が入れ替わった後は中央でも喜んで走っていたが、ファイナルサードでは十分な働きができなかった。
【FW】
■林 大地(サガン鳥栖) 6点
スペインがボールを持っている時には、深い位置まで下がる準備をしていた。堂安や久保との連係は堅実だったが、アタッキングサードでもっと存在感を示すことができるはずだ。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。