「守備の中心に君臨した」最高評価の3人は? 英国人記者がスペイン戦“先発11人”を採点
スペインと120分の死闘、0-1で惜敗も粘り強く戦った守備陣に高評価
U-24日本代表は3日、東京五輪サッカー男子の準決勝でスペインと対戦した。金メダル候補相手にボールを保持される展開となったが、粘り強い守備で奮闘。前後半の90分間をスコアレスで終えたが、延長後半10分に途中出場したFWマルコ・アセンシオに決勝ゴールを決められて0-1で敗れ、史上初の決勝進出は果たせなかった。
この大一番に先発した日本の11人を、かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏が採点。1失点したものの、スペインの攻撃をはね返し続けたDF吉田麻也とDF板倉滉のセンターバックコンビ、そして最終ラインの前で抜群の危機察知能力を発揮したMF遠藤航の3人に、チーム最高タイの「8点」を与えて称賛した。
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東京五輪・スペイン戦のU-24日本代表スタメン11人の採点(10点満点)
【GK】
■谷 晃生(湘南ベルマーレ) 7点
結果が違えば、ラファ・ミルは谷が寝込みを襲うのを待っていると思いながら眠りにつかなければならなかっただろう。谷はウルブスのストライカーを何度も阻んだ。ディストリビューション(配球)が理想的ではない部分もあったが、良いパフォーマンスだった。
【DF】
■酒井宏樹(浦和レッズ) 6点
守備は堅実だったが、日本が優位に試合を進めている時に見られるような、前に出て堂安と連係するプレーはほとんどなかった。しかし、いくつかの堅実なチャレンジはスペインを阻んでいた。
■吉田麻也(サンプドリア) 8点
キャプテンとしての努力と気概を示すパフォーマンス。板倉と並び、ディフェンスの中心に君臨していた。冷静さを保ち、VARでPK判定が覆されたものも含めて、いくつかの素晴らしいタックルで模範となっていた。
■板倉 滉(マンチェスター・シティ) 8点
板倉はまたしても冨安の代役以上のものを提供した。ボローニャの男がいなくても、日本のディフェンスが効果的であることを証明した。少なくとも3回、完璧なタイミングでのシュートブロックがあった。力強いパフォーマンスだった。
■中山雄太(ズウォレ) 6点
またも警告を受けたが、ハードワークし、堅実な守備でスペインの攻撃を阻もうと努めていた。日本は集団としてよく機能し、そのなかで中山も良くやっていた。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。