残り30メートルで違いを生む司令塔を…

「来季はどうなるのか？　才能ある司令塔を獲得するしかない」

　決定機を創出できるトップ下の補強がポイントだという。そしてこれまで以上に、本田は特殊な立ち位置になるという。

「10番は今、本田圭佑が背負っている。本田がミランに残ったら、7月からもそうだろう。しかし、それはさておき本田よりも鋭さを持ち、効果的な仕事ができるビッグプレイヤーは必要だ。よりドリブルができて、縦に攻め込める、ゴールまで残り30メートルのゾーンでもっと決定的な仕事をしてくれる司令塔が必要だ」

　本田の去就は未定だが、攻撃面で違いを生み出す存在としては物足りなさしかないと指摘されている。その一方で、トップ下のビッグプレイヤーを補強しても、本田が背負う栄光の背番号は変わらないという。「マーケティングマン」と昨季イタリアメディアから命名された本田は、アジア市場の旗頭としての任務がある。

　ミランに残留した場合、本田は重圧のかかる背番号で4年目のシーズンを迎えることになりそうだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images