「恥ずかしい!」 メキシコ、五輪ベスト4前日会見の“メディア実情”に元選手が嘆き

メキシコ代表が準決勝、PK戦の末敗退【写真:AP】
メキシコ代表が準決勝、PK戦の末敗退【写真:AP】

かつてメキシコで6年間プレーし、メキシコテレビ局で務める元選手のクロサス氏が主張

 メキシコは3日、東京五輪サッカー男子の準決勝で、王国ブラジル相手に延長PK戦の末に敗れた。現役時代にメキシコで計6年間プレーし、現在はメキシコのテレビ局「TUDN」でスポーツアナリストを務めるスペイン人MFマルク・クロサス氏は、自身の公式ツイッターで前日会見の現実を明かすとともに、嘆いている。

 日本と同じグループAで、同組2位(2勝1敗)で決勝トーナメントに進出したメキシコは、ベスト8で韓国を6-3で下し、準決勝に駒を進めた。3日のベスト4ではブラジル相手に白熱の試合を展開したが、0-0のまま90分、延長前後半30分が過ぎ、PK戦でスコア1-4と屈して3位決定戦に回る形となった。

 そのなかで、準決勝前日の記者会見の様子を嘆いたのが、名門バルセロナの下部組織出身で、リヨン(フランス)、セルティック(スコットランド)、ヴォルガ(ロシア)を経て、2012年から計6シーズン、メキシコでプレーしたスペイン人MFクロサス氏は、現在メキシコのテレビ局「TUDN」でスポーツアナリストとして活躍。東京五輪のレポーターとしても現地入りしており、自身のツイッターで、メキシコのハイメ・ロサーノ監督の前日会見をメキシコメディアが2社しか取材していなかったことを皮肉気味に嘆いた。

「東京オリンピック準決勝を前にした記者会見で、『Imagen Televisión』と『TUDN』の二つのメディアしかカバーしていない。その後敗戦での交代を要求するための十分なモラルが備わっていると我々は感じている。恥ずかしい! 絶対的に敬意が欠けている」

 コロナ禍での五輪開催により、現場に足を運べないシチュエーションがあることも考慮すれば、クロサス氏の主張は難しい側面もあるが、元選手の立場からしても、批判をするならせめて現場で意見をぶつけるべきだ、との思いがあったようだ。

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