ブラジルGKサントスが殊勲のPKストップ! メキシコとの死闘制し2大会連続金メダルへ王手
過去2大会の金メダル国が激突…緊迫の一戦は120分を0-0、PKスコア4-1でブラジルが勝利
東京五輪サッカー男子の準決勝が3日に行われ、カシマサッカースタジアムではU-24メキシコ代表とU-24ブラジル代表が対戦。スコアレスのまま120分を戦い、ブラジルがPK戦を4-1で制し、2大会連続の金メダルへ王手をかけた。
前回の2016年リオデジャネイロ五輪で悲願の金メダルを獲得したブラジルは、連覇を目指して東京大会に臨み、グループDを1位通過。準々決勝ではエジプトに1-0の勝利を収めてベスト4に勝ち進んだ。
一方のメキシコは、2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得。今大会ではグループAで日本に1-2で敗れたものの2位で勝ち上がると、準々決勝で韓国に6-3と大勝して2大会ぶりの4強に駒を進めた。
ともに実力者を擁する両者の戦いは序盤から一進一退。前半23分にはブラジルDFダニエウ・アウベスがFKから鋭いシュートを放つが、これはメキシコGKギジェルモ・オチョアがセーブ。前半終了間際にはメキシコにもビッグチャンスが訪れるが、得点を奪えなかった。
後半は中2日での5試合目となり、疲労も見えるなかでスコアレスのまま次第にゲームは膠着。球際での激しい攻防から一触即発となるシーンもあった。そのなかでも後半37分、ブラジルは右サイドからDFダニエウ・アウベスが上げたクロスをFWリシャルリソンがヘディングで合わせるが、シュートは左ポストを叩きゴールとはならなかった。
ブラジルがやや押し込みながらも0-0で90分を終え、試合は延長戦に突入。お互いが慎重に試合を進め、決定機を迎えることなく延長前半を終えた。消耗戦となるなかで延長後半もともに決め手を欠き、勝負はPK戦へ。先攻のブラジルが1本目を決めたのに対し、後攻のメキシコFWエドゥアルド・アギーレのシュートをGKサントスが右に跳んでビッグセーブ。さらに2本目もブラジルが成功したのに対し、メキシコDFホアン・バスケスのシュートは左ポスト直撃で失敗。3人目はともに決めたなか、4人目で登場したブラジルMFレイニエルが成功させて4-1で勝利した。
決勝は7日の20時30分から、横浜国際総合競技場で日本とスペインの勝者と対戦する。