スペイン代表FWが和服姿で合掌 現地紙、五輪4強の日本戦に注目「メダルを見つめて」
準々決勝で劇的ハットトリックのFWラファ・ミル、和服姿でスペイン紙一面に登場
U-24日本代表は3日、埼玉スタジアムで行われる東京五輪サッカー男子の準決勝U-24スペイン代表戦(20時キックオフ)を迎える。1968年大会以来53年ぶりのメダル獲得を懸けた大一番となるが、対戦するスペインでも決戦ムードが高まっているようだ。スペイン紙「マルカ」が一面の画像をSNSで公開。準々決勝の大逆転劇でヒーローとなったFWラファ・ミルが五輪マーク前で和服を着て合掌しており、「メダルを見つめて」との一文を添えて2000年シドニー大会以来のメダル獲得なるかに注目している。
2大会ぶり11回目の五輪出場となったスペインは、グループCを1勝2分の1位で通過すると、7月31日の準々決勝でU-24コートジボワール代表と対戦。1-1で迎えた後半アディショナルタイム(AT)1分に、コートジボワールに勝ち越しゴールを奪われる絶体絶命の危機を迎えるも、直後に投入されたラファ・ミルが同AT3分、相手のクリアミスを見逃さずに起死回生の同点ゴールを決めた。これで波に乗ると、チームがPKで勝ち越した後の延長後半にも2ゴールを決め、ハットトリックの活躍で5-2の大逆転勝利に導いた。
一躍ヒーローとなったラファ・ミルは、スペイン国内での注目度も高まっているようだ。スペイン紙「マルカ」は、準決勝当日の一面に、選手村入口の外と見られる場所で和服を着たラファ・ミルが、五輪マーク前で合掌した写真を採用。「メダルを見つめて」と綴り、メダル獲得を懸けた日本との一戦に注目している。
スペインは23歳以下の年齢制限が加えられた最初の大会となった自国開催の1992年バルセロナ五輪で、ジョゼップ・グアルディオラらを擁して金メダルを獲得。2000年シドニー大会ではシャビ・エルナンデスらが中心となったチームで銀メダルに輝いている。21年ぶりのメダル獲得を目指す開催国との一戦。ウエスカで日本代表FW岡崎慎司と共闘したラファ・ミルは勢いに乗っているだけに、日本にとって要注意人物の1人になりそうだ。