選手村は「とても素敵」 スペイン五輪代表FW、母国紙で告白「仲間意識を感じる」
準々決勝で劇的ハットトリックのFWラファ・ミル、選手村の生活は「とても良い経験」
U-24スペイン代表は7月31日、東京五輪サッカー男子の準々決勝でU-24コートジボワール代表と対戦し、延長戦の末に5-2で勝利した。敗退寸前の状況から追いつく劇的な展開となった一戦で、ヒーローとなったのが途中出場のFWラファ・ミルだ。スペイン紙「AS」のインタビューに応じたなかで、記者から五輪選手村での生活について問われると、「とても素敵で良い経験」と語っている。
イングランドのウォルバーハンプトンが保有権を持つラファ・ミルは、20年1月からウエスカに期限付き移籍し、日本代表FW岡崎慎司と1年半にわたって共闘。昨季はリーガ・エスパニョーラで38試合13得点をマークし、新シーズンの去就が注目されている。
そうしたなかで参戦した今回の東京五輪では、グループリーグ3試合に途中出場し無得点。ここまではインパクトを残せていなかったが、準々決勝のコートジボワール戦で爆発した。
1-1で迎えた後半アディショナルタイム(AT)1分に、コートジボワールに勝ち越しゴールを奪われると、直後にラファ・ミルが前線へ投入される。そして同AT3分、相手のクリアミスを見逃さずに起死回生の同点ゴール。これで波に乗ると、チームがPKで勝ち越した後に2ゴールを決め、ハットトリックを達成した。
まさにチームの救世主となった活躍を受けて、「AS」紙がインタビューを実施。コートジボワール戦での劇的なゴールや来季の去就について質問された後、話題は五輪選手村の話になった。印象について聞かれたラファ・ミルは「とても素敵。散歩をし、最高レベルのアスリートに出会うというのはスペクタクルで、これまでの自分にとってはなかったこと。近くにいるチームと戦うというのも変な感じ。普通は違うホテルにいるから。それらはとても素敵で、スポーツの雰囲気、仲間意識を感じる。とても良い経験」と、他競技のアスリートからの刺激も得られる空間だと明かした。