アン・ジョンファン、守備崩壊の韓国五輪代表に言及 「強い後悔に襲われているだろう」
日韓W杯4強の栄光を知るアン・ジョンファン氏「良い姿が見られなかったのは残念」
U-24韓国代表は、東京五輪サッカー男子でベスト8に終わった。7月31日に行われた準々決勝で強豪メキシコに壮絶な打ち合いの末に3-6で敗れたが、2002年の日韓ワールドカップ(W杯)でベスト4の栄光を経験しているOBのFWアン・ジョンファン氏は、「選手たちも強い後悔に襲われているだろう」と語った。韓国放送局「MBC」が伝えている。
B組首位通過の韓国は、A組2位のメキシコ相手に前半12分、サイドからのクロスをゴール前に折り返され、FWエンリ・マルティンに押し込まれて先制を許す。しかし、韓国も前半20分、10番を背負うMFイ・ドンギョンがペナルティーエリア外から強烈な左足ミドルを突き刺し、同点に追いついた。
その後、前半30分にメキシコFWルイス・ラモに華麗なトラップ&ダイレクトボレー弾を決められて勝ち越されると、同37分にはPKを献上して2点ビハインドで前半を折り返した。それでも、韓国はメキシコに食らいつく気迫を見せ、後半6分にはイ・ドンギョンがペナルティーエリア内左から強烈な左足シュートでW杯出場4回を誇る相手GKギジェルモ・オチョアの牙城を崩し、1点差に詰め寄った。
「MBC」の解説委員を務める元韓国代表FWアン・ジョンファン氏は、イ・ドンギョンの2点目について「素晴らしい。オチョアでなく、それ以上のGKだったとしても止められないだろう。完璧なゴールだった」と称賛。「両チームはとても攻撃的だ。どちらもいつでも得点できるから、ディフェンスが鍵を握るゲームになる」と続けたが、その予想は韓国にとって悪いほうに的中してしまった。
直後の後半9分、セットプレーからE・マルティンにヘディング弾を食らって失点。同18分にメキシコMFセバスティアン・コルドバにペナルティーアーク右から強烈なミドルを叩き込まれると、同39分にも途中出場のFWエドゥアルド・アギーレにダメ押しの6点目を奪われた。韓国は守備が崩壊してしまい、最終的に3-6で屈してベスト8敗退となった。
アン・ジョンファン氏は、「悪いゲーム、悪い日というのはあるものだ。ギアを上げようとはしていたが、良い姿が見られなかったのは残念だ。選手たちも強い後悔に襲われているだろう」と試合を総括。「仮に負けたとしても、サッカーファンが望む姿というものがある。それを満たせば、良い姿で記憶されるものだ」と続け、大敗の現実を突きつけられた韓国サッカーファンの気持ちもおもんぱかっていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)