死闘で見せた“気概”、「感性が合わなかった」選手は? NZ戦出場16人を金田喜稔が採点
決定機を決めきれなかった上田、いまだ無得点は「チームとしても厳しい」
<途中出場>
■上田綺世(鹿島アントラーズ/FW/←後半24分IN)=★★★
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勝負の時間帯に投入され、流れを作れなかった。後半36分に堂安のクロスから決定的チャンスを得るも、シュートは相手GKの真正面。ストライカーとして決めきってほしいシーンだし、林とともに4試合で1点も奪えていないのはチームとしても厳しい。前線で思うように起点を作れず、リズムに乗れないままPK戦へ。その1人目のキッカーを務めて、きっちりと決めたところは称えたい。
■中山雄太(ズウォレ/DF/←後半24分IN)=★★★★
失点を避けたい緊迫した状況のなかで左サイドバックとして途中出場。与えられた役割を全うし、PKの3人目としても落ち着いて成功させた。
■三笘 薫(川崎フロンターレ/MF/←延長前半開始前IN)=★★★
森保監督からの信頼を得られていないのか、それともコンディションが戻りきっていないのか。延長戦から投入されたが、川崎で良好なコンビネーションを築いてきた旗手、田中がベンチに下がった影響もあったのか、インパクトを残せなかった。選手として、リズムに乗るのが難しい状況ではあった。
■板倉 滉(フローニンゲン/DF/←延長前半開始前IN)=★★★★
緊迫した延長戦からボランチとして投入され、積極的な守備を見せた。先発でも途中出場でも、ポジションがどこでもパフォーマンスが落ちないのは素晴らしい。PK戦も見事に成功。監督にとって計算ができる存在だ。
■三好康児(アントワープ/MF/←延長後半開始前IN)=★★★
0-0の展開で残り15分、お互いが失点したくない膠着状態で、決定的なことをするのが難しい状況での出場。見せ場を作ることなく試合を終えた。
[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)
1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。
(金田喜稔 / Nobutoshi Kaneda)
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。