ミラン会長が中国企業に身売り後も3年間の留任を示唆 ブロッキ監督”続投”の衝撃プランも明かす

「ブロッキは続投だ。いい監督だしね」

 「名誉会長職? そうだ。私が様々な案件を検討することになる。名誉会長は直接、選択と決定権を持つのだ!」と語り、従来通りのミランにおける絶対権力者であることを強調している。そして、子飼いの指揮官を続投させると明言している。

「ブロッキ? 私が残るなら、彼も続投だ。いい監督だしね」

 リーグ終盤の先月にシニシャ・ミハイロビッチ前監督を解任し、独断専行でミランOBのブロッキ監督を周囲の反対を押し切って就任させた。リーグ戦6試合のうち5試合が格下相手だったものの、2勝2分2敗と勝ち点を積み重ねられず、最終的にサッスオーロに抜かれて7位に転落。イタリア杯決勝でもメンバーを落としたユベントス相手に奮闘したものの0-1で敗れ、来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を逃した。

 リーグ戦で6位をキープしていたミハイロビッチ前監督が続投していれば、獲得できた可能性もある欧州カップ戦出場権を、ミランは監督交代の混乱もあって3年連続で逃すことになった。だが、会長が偏愛する機能不全の4-3-1-2システムをリーグ戦6試合で採用したブロッキ監督は、会長の中で絶大な評価を保っているようだ。

 ミランサポーターの中には暴走が止まらないベルルスコーニ会長、その傀儡政権であることが明白なブロッキ監督の「BBコンビ」に対する不満が沸騰しているが、”チャイナ・ミラン”となってもそのコンビがチームに君臨するという衝撃のプランが、現実味を帯びてきた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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