「守備陣に迷惑かけた」 久保、不発に悔しさもスペイン戦へ気迫「チームを勝たせたい」
ニュージーランドの堅守に苦戦、守備陣の奮闘に感謝「勝てて嬉しい」
U-24日本代表は31日、東京五輪サッカー男子の準々決勝ニュージーランド戦に臨み、120分の死闘の末にもつれ込んだPK戦を4-2で制し、2大会ぶりのベスト4進出を決めた。フル出場したMF久保建英は試合後のインタビューで、相手の堅守の前に無得点に終わり「守備陣に迷惑をかけた」と語る一方、準決勝での対戦が決まったスペイン戦へ「チームを勝たせたい」と決意を語った。
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グループリーグを3連勝で勝ち上がった日本にとって、予想以上に苦しい試合になった。序盤から良い形を作り決定機をつかむも、どうしても最後のところで崩せずスコアレスが続く。ここまで3試合連続ゴールを奪っていた久保も、ドリブルで仕掛けるシーンを作るも勝負の局面で切れ味を欠いた。
試合は0-0のまま延長戦に突入。消耗戦となったなかで日本も思うように攻撃を展開できなくなり、勝負はPK戦にもつれ込んだ。そして後攻になった日本は、GK谷晃生が相手2人目のDFリベラト・カカーチェのキックを完全に読んでストップ。さらに3人目のMFクレートン・ルイスは枠を外した。日本はFW上田綺世、DF板倉滉、DF中山雄太と連続で決め、最後はオーバーエイジの主将DF吉田麻也が決めてPK戦を4-2で制した。
最後はチーム一丸となった勝利に、久保は「谷選手がPK戦でチームを救ってくれて、勝てて嬉しい」と語ったうえで、「今日は攻撃陣が助けになれず守備陣に迷惑をかけた。最低限の結果だと思う」と自らを含めた攻撃陣の不発に悔しさを露わにした。そして準決勝の相手がこの日、コートジボワールを延長戦の末に5-2で破ったスペインになったと聞かれると、「ある程度、グループ(リーグ)が始まる時から準決勝はスペインだと思っていた。ここに100%、120%の力で臨んでチームを勝たせたい。どうせ2試合をやるなら、最後は決勝の舞台で戦いたい。リラックスして全力でぶつかりたい」と次戦での活躍を誓った。
久保にとってはバルセロナ下部組織時代から過ごし、現在も主戦場とするスペインとの運命的な一戦。本大会直前の国際親善試合(1-1)の際にも存在感を見せていた20歳レフティーは、53年ぶりのメダル獲得を懸けた一戦で再び輝けるだろうか。