PK戦の末にカナダが勝利したなか、スタンドでは両国を応援する少女に脚光

　東京五輪の女子サッカーは30日に準々決勝が各地で行われ、カナダ対ブラジルの一戦はPK戦にもつれる激闘の末、カナダがベスト4に駒を進めた。そのなかで、スタジアムのスタンドで両チームを応援する少女の姿が海外で注目されている。

　宮城の宮城スタジアムで開催されたカナダとブラジルの一戦は、ベスト4への切符を懸けて、お互いの意地と意地がぶつかり合う激闘となった。90分間、延長前後半の30分では決着がつかず、PK戦に突入。PK戦ではカナダの1人目MFクリスティン・シンクレアが、ブラジルの4人目MFアンドレッサがそれぞれ相手GKに阻まれ、3-3で5人目の対決へ。先攻のカナダが成功させたのに対し、ブラジルはDFラファエレ・ソウザが相手GKステファニー・ラベのセーブに遭って失敗。カナダがPKスコア4-3で勝利した。

　白熱の展開のほかに、この一戦で注目を集めたのがスタジアムのスタンドだ。そこには、試合を行っているカナダとブラジル両国の国旗フラッグを持った小さな少女の姿があり、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県の首都圏会場はすべて無観客での開催となっているなかで、有観客で行われた宮城スタジアムならではの光景となった。

　ブラジルメディア「TNT SPORTS BRAZIL」が「かわいい瞬間。これよりもかわいい場面を見つけようとしても惨めに失敗するだけでしょう」と紹介していたが、オリンピック公式ツイッターも「これは、あなたが今日目にする中で最もキュートな写真でしょう。私たちの考えを変えてみてください」と注目。投稿には、海外ファンから多くのコメントが寄せられている。

「この写真は彼女の純粋さと、ゲームをどのように楽しんでいるかを示している」
「彼女、とてもかわいい」
「この写真は美しい」
「宮城の子どもたちが試合を楽しむことができて嬉しい」

　最終的に勝負はカナダに軍配が上がったが、120分間＋PKを戦い抜いたブラジルの選手たちも称賛に値するだろう。