カナダ女子GK、殊勲の連続PKストップに話題の元オリンピアン感動 「涙があふれる」

カナダ女子GKステファニー・ラベ【写真:Getty Images】
カナダ女子GKステファニー・ラベ【写真:Getty Images】

日本戦でもPKを止めたラベがブラジル相手に連続PKストップでカナダが準決勝進出

 カナダ女子代表は、30日に行われた東京五輪のサッカー準々決勝で王国ブラジルと対戦。延長戦でも決着がつかず、PK戦にもつれたなか、GKステファニー・ラベの連続PKストップでベスト4に駒を進めた。殊勲の守護神に対しては、同胞の元オリンピアンも「涙があふれる」と感銘を受けたことを明かしている。

 宮城の宮城スタジアムで開催されたカナダとブラジルの一戦は、ベスト4への切符を懸けて、お互いの意地と意地がぶつかり合う激闘となった。90分間、延長前後半の30分では決着がつかず、PK戦に突入。PK戦ではカナダの1人目MFクリスティン・シンクレアが、ブラジルの4人目MFアンドレッサがそれぞれ相手GKに阻まれ、3-3で5人目の対決へ。先攻のカナダはDFバネッサ・ギレスが成功させたのに対し、ブラジルはDFラファエレ・ソウザがカナダGKラベのセーブに遭って失敗。カナダがPKスコア4-3で勝利した。

 ラベと言えば、今大会のグループリーグ初戦の日本戦(1-1)でFW田中美南と交錯して負傷し、涙を浮かべながらPKストップし、その後泣きながら無念の交代をしたことでも記憶に新しい。この日も、延長後半にペナルティーエリア内で飛び出した際に相手選手と交錯して立ち上がれない場面があるなど、体を張ったプレーでチームを鼓舞し、最後は連続PKストップで勝利を手繰り寄せた。

 カナダ公共放送局「CBC」などにルカ・ウィーズ記者によれば、ラベは試合後のフラッシュインタビューで「痛みは一時的なもの。私たちは栄光(優勝)に目を向けている」と語ったという。

 殊勲の守護神に対し、米スポーツ専門チャンネル「NBCスポーツ」が「アンリアルなセーブ」と伝えたほか、冬季五輪出場2回を誇る元フィギュアスケート選手で、カナダ公共放送局「CBC」で東京五輪のレポーターを務めているアナスタシア・バクシスさんも、「なんてこと。助けて。なんてゲームなの。カナダ女子サッカーが東京五輪でセミファイナルへ。涙があふれる。ステファニー・ラベに向かって叫んだ」と感動を綴っていた。

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