「なんてリーダーシップだ」 五輪8強敗退のブラジル、10番マルタの“魂の一言”を母国称賛

ブラジル10番マルタ【写真:Getty Images】
ブラジル10番マルタ【写真:Getty Images】

PK戦の末にカナダに敗れるも…「女子サッカーはここで終わりではない」と力強く発言

 東京五輪の女子サッカー準々決勝に挑んだブラジルは28日、PK戦にもつれる激闘の末にカナダに敗れ、ベスト8で姿を消した。10番でキャプテンを担ったベテランFWマルタは試合後、「女子サッカーはここで終わりではない」と気丈に語ったという。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」が伝えた。

 宮城の宮城スタジアムで開催されたカナダとブラジルの一戦は、ベスト4への切符を懸けて、お互いの意地と意地がぶつかり合う激闘に。90分間、延長戦で決着がつかず、PK戦に突入。4本目までにお互いのGKが1本ずつシュートストップを見せたなか、5本目を決めたカナダに対し、ブラジルはDFラファエレ・ソウザが失敗してしまい、勝負あり。PKスコア3-4で敗れる結果となった。

 過去に五輪銀メダルを2回手にし、今大会4試合でも3得点を挙げた35歳のマルタは、カナダ戦ではシュート1本のみでノーゴール。敗退が決まった瞬間、落胆の色を見せていたが、「グローボ・エスポルチ」によれば、試合後のフラッシュインタビューで「女子サッカーはここで終わりではない。人々がそれに気づき、誰にも指を向けないことを祈っている」と語ったという。

 ブラジル女子のみならず、女子サッカー界全体のリーダー格でもあるマルタに対し、ブラジル最大の放送局「TVグローボ」は「なんてリーダーシップだ、マルタ! 絶対的キャプテン」と称えた。

 そんなマルタも35歳となったが、代表引退については、「その答えを出すのは難しい。今はとても感情的なので、答えはあとで考える」と明言を避けている。

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