久保建英の“切れ味”は「香川を思い出す」 闘莉王が絶賛「不動のエースになった」
【五輪経験者の視点】3戦連発と波に乗っている久保は「体の使い方が上手になった」
U-24日本代表は28日、横浜国際総合競技場で行われた東京五輪のグループリーグ第3戦でフランスと対戦し、4-0と完勝した。序盤は一進一退の攻防も前半27分にMF久保建英が先制点を決めると、同34分にはDF酒井宏樹が決めて2-0。さらに後半には途中出場のMF三好康児とFW前田大然にもゴールが生まれ、“強豪国”を圧倒した。3連勝でグループリーグ首位通過を果たしたなか、「Football ZONE web」で五輪期間中のスペシャルアナリストを務めている元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏が試合を分析。MOMには久保を文句なしで選出し、今大会で見せる凄さや成長ぶりを全盛期のMF香川真司を引き合いに出しながら絶賛した。
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マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)は久保建英で、彼は間違いなく波に乗っている。決定的な仕事という部分では文句なしで一番の働きだ。
ボールのこぼれ方を見ても、どれだけ乗っているのかが分かる。自分のところにボールが来てしまう。流れがゴール前でボールを引き寄せる。五輪本番にここまでピークを合わせたことが素晴らしい。
久保の活躍は、今大会屈指だと思う。ブラジル代表FWリシャルリソンも、ゴール量産(5得点)ですごく乗っている。久保の巧さに対し、リシャルリソンの強さというスタイルの差はある。エバートン所属のストライカーとして、プレミアリーグでも活躍している、単純な比較は難しいけれど、今大会で一番乗っているのはこの2人だろう。
久保は最近、体の使い方が上手になった。相手のパワーを上手く使いながら、自分のプレーや突破につなげている。競り合いで吹っ飛ばされるようなシーンもない。20歳という年齢的に、まだ体ができ上がっていないのに体幹の強さも凄い。