死闘に残された”疑惑のゴール” 各国メディアがCL決勝のレアル先制点を「誤審」と断罪

主審の母国イングランドでは同情的な見解も…

 スペイン勢対決となったゲームだが、その地元紙「AS」もこのゴールはオフサイドだったとしている。「ベイルがボールをフリックした時、最も早く動き出していたラモスはオフサイドポジションにいた。しかし、アシスタントレフェリーの視界は多くの選手に遮られたのだろう。旗を上げることはなかった」と、ゴール前の混戦により正確な判定ができなかったのだろうという見解を示している。

 また、審判団を務めたイングランド地元メディアも、このプレーはオフサイドだったとの見解を示している。英紙「メトロ」は「ラモスは、DFサビッチのマークを振り切ろうとしてオフサイドポジションにいた」とした上で、「クラッテンバーグのチームにとって、あまりにもタイトな判定だった。間違いが起こり得るシーンだ」と指摘。審判団に同情的な意見を発しつつも、ミスジャッジと認めている。

 全世界が注目する決勝の勝負を分ける先制点の場面で、ミスジャッジが起こってしまったのは非常に残念なことだ。ゴールラインテクノロジーが導入され、来季からは試験的にビデオ判定の導入がスタートすることも決まっているが、あらためて人間の目で全てを判定する難しさを証明するシーンになってしまったと言えるだろう。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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