「神の一手になった」 B組首位通過の韓国、指揮官の“テコ入れ”采配を母国紙も称賛
キム・ハクボム監督が先発に抜擢したキム・ジンヤ、キム・ジンギュが活躍
U-24韓国代表は28日、東京五輪グループリーグ第3戦でホンジュラスと対戦し、PKによる3点を含む6-0の大勝で、グループBを首位で突破した。母国メディアはキム・ハクボム監督の采配を「神の一手」と称している。
初戦でニュージーランドに0-1と敗れるまさかの黒星スタートを喫した韓国は、“崖っぷち”で迎えた第2戦でルーマニアに4-0と大勝。2試合を終えて4チームが1勝1敗の勝ち点3で並ぶ大混戦となるなか、韓国が得失点差で首位に立ち最終戦を迎えた。
ホンジュラスとの一戦は序盤から積極的にゲームを進めると、前半12分にPKを獲得。これをオーバーエイジで参戦している元ガンバ大阪のFWファン・ウィジョが決めて、幸先良く先制した。さらに同17分にCKから再びPKを獲得すると、同19分にMFウォン・ドゥジェが決めて2-0とした。
その後も韓国が決定機を迎えるなど攻勢を強めると、同39分に相手選手を倒したホンジュラスDFカルロス・メレンデスがこの日2枚目のイエローカードで退場。前半アディショナルタイムにファン・ウィジョが2点目のゴールを奪い、3-0で前半を折り返した。
数的優位の韓国が後半も主導権を握ると、同7分に三たび獲得したPKをファン・ウィジョが決めてハットトリックを達成。同19分にもMFキム・ジンヤ、同37分にはMFイ・ガンインにゴールが生まれて6-0で勝利した。
韓国紙「朝鮮日報」は「キム・ジンヤ、キム・ジンギュの抜擢…キム・ハクボムの勝負が通じた」と見出しを打ち、指揮官のスタメン変更が的中したことを称えている。
「キム・ハクボム監督はこの日、大きく先発を変えた。前の試合で2点を挙げたイ・ガンイン、イ・ドンギョン、オム・ウォンサングをベンチスタートにした。チーム内で一番の運動量を誇るキム・ジンヤ、パスが強みのキム・ジンギュを起用。結果的に、これが神の一手になった」
2勝1敗の勝ち点6とした韓国が首位通過。グループA最終戦の結果を受けて、もし日本が2位通過になった場合は、31日の準々決勝で日韓が顔を合わせることになるため、韓国メディアも勝ち上がりを気に懸ける流れとなりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)