U-24日本代表、フランスに4ゴール完勝 3連勝でA組1位通過、ベスト8でNZと対戦
久保の3戦連発弾で先制、酒井と三好、前田が追加点…理想的な展開で2大会ぶり8強進出
U-24日本代表は28日、東京五輪サッカー男子のグループリーグ最終戦フランス戦に臨み、MF久保建英による3戦連続の先制点などで4-0の完勝。A組を3連勝で首位通過、準々決勝でB組2位のニュージーランドと対戦することになった。
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南アフリカ戦(1-0)、メキシコ戦(2-1)と2連勝で臨んだ日本だったが、他の試合の結果により決勝トーナメント進出が決まらない状況で第3戦を迎えた。引き分け以上なら首位通過となる一方、2点差以上の敗戦を喫するとグループ敗退の可能性も残していた。
そんなデリケートな試合に、森保一監督は負傷で開幕2戦を欠場したDF冨安健洋をスタメン起用。左サイドハーフにはDF旗手怜央を配置し、1トップにはFW上田綺世が入った。一方のフランスは、1トップにメキシコでプレーするFWアンドレ=ピエール・ジニャック、中盤にはモンペリエのMFテジ・サバニエとオーバーエイジの選手もスタメンに並んだ。
立ち上がりから一進一退の試合は、どちらのチームもなかなかゴール前の場面を作れずに進んだ。しかし、セットプレーのこぼれ球から旗手が強烈ミドルを放つなど、徐々に日本がペースを奪う。
そして迎えた前半27分、ペナルティーエリア内の右サイドから上田が思い切って右足を振り抜くと、相手GKが弾いたボールにMF久保建英が反応。シュートは相手にも当たりながらゴールに吸い込こまれた。久保は3試合連続で、チームに先制ゴールをもたらした。さらに同34分、日本は久保のラストパスから上田がGKとの1対1のビッグチャンスでシュートをセーブされたが、そのこぼれ球を長年フランス1部マルセイユでプレーしたオーバーエイジのDF酒井宏樹が押し込んで追加点を挙げた。
日本は2-0のリードと優位な状況を築き上げたが、酒井が大会累積2枚目のイエローカードを提示され、勝ち進んだ場合も準々決勝が出場停止という懸念材料も抱えて前半を終えた。森保監督はハーフタイムで久保を下げ、後半からはMF三好康児が出場した。そして、後半10分には次戦を見越してか、酒井に代えてDF橋岡大樹を送り込んだ。
そして後半25分、最終ラインからポゼッションした日本は上田に縦パスが入ると、フォローした旗手を経由したボールを三好が左足を振り抜いてシュートを流し込み、3-0とリードを広げた。
森保監督は直後、累積警告で“リーチ”のMF遠藤航に代えてDF板倉滉をボランチに投入。さらにMF堂安律に代えてMF相馬勇紀を送り込んだ。また、同27分には三好に対するFWランダル・コロ・ムアニのファウルが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言で映像確認され、当初のイエローカードからレッドカードになり日本は数的優位を得た。
残り時間はフランスも戦意を喪失した感を見せ、終了間際にはFW前田大然が決めて4-0で勝利。3連勝でA組の首位通過を決め、2大会ぶりのベスト8進出。準々決勝ではB組を2位通過したニュージーランドと対戦することが決まった。また、日本に次ぐ2位通過となったメキシコは、B組を首位通過した韓国と対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)