延長120分とPK戦の激闘制した! レアルがアトレチコ下し、史上最多11度目のCL制覇果たす
両軍足を痙攣させる選手続出の激闘
レアル・マドリードが史上最多11度目の欧州王者に輝いた。28日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝、レアル・マドリード対アトレチコ・マドリードは1-1で延長戦に突入。120分の死闘の末に迎えたPK戦を5-3で制したレアルが2年ぶりの頂点に立ち、前人未到のウンデシマ(11度目の優勝)を成し遂げた。
試合開始直後の5分、レアルはカウンターからFWベイルがペナルティエリア手前右サイドで直接FKを獲得。ベイルが挙げたクロスをカゼミーロが合わせる絶好機を迎えたが、アトレチコGKオブラクに左足で防がれた。
しかし15分、エル・ブランコに歓喜の瞬間がやってくる。今度は左サイドで得た直接FKで、キッカーのMFクロースが放ったクロスをベイルが頭でフリックし、ゴール前に詰めたDFセルヒオ・ラモスが押し込んだ。セルヒオ・ラモスの位置はオフサイドのようにも見えたがゴールの判定が下り、レアルが1-0と先手を取り、このスコアのまま前半を折り返した。
闘将ディエゴ・シメオネ監督はハーフタイムに早くも動く。MFアウグスト・フェルナンデスに代えてMFカラスコを投入。FWフェルナンド・トーレスを最前線に据える4-1-4-1に変更すると、後半開始直後いきなり交代策がハマる。グリーズマンのパスを受けようとしたトーレスをチェックに行ったDFペペが倒してしまい、主審はペナルティーキックの判定を下した。
PKキッカーを託されたグリーズマンは中央へ強烈なキックを放った。だが、この一撃はクロスバーを直撃してしまい、アトレチコは千載一遇のチャンスを逸してしまう。それでも9分には左CKからの混戦をDFサヴィッチが至近距離からシュートを放ち、その4分後には左サイドのクロスをMFサウールがボレーで合わせるなど、ゴールに迫る場面が明らかに増えた。
受けに回ったレアルは同7分に不動の右SBカルバハルが負傷し、号泣しながらDFダニーロと交代するアクシデントが起き、頼みの綱のロナウドはジダン監督が3人の交代カードを使った後、足をしきりに気にする状況に陥った。それでも33分にはゴール前でロナウド、ベイルが立て続けにシュートを放ったが、アトレチコ守備陣の決死のブロックにより追加点を奪えなかった。