なでしこエースFW岩渕、ベスト8進出に涙… 「ここで終わるわけにはいかなかった」

なでしこジャパンFW岩渕真奈【写真:Getty Images】
なでしこジャパンFW岩渕真奈【写真:Getty Images】

チリ戦で先発復帰、力強いポストプレーで田中の決勝ゴールを演出

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、27日の東京五輪グループステージ最終戦、チリ戦に1-0で勝利した。「10番」を背負って決勝アシストのFW岩渕真奈は、試合後に安堵で思わず涙ぐんだ。

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 日本は2戦を終えて未勝利、1分1敗の崖っぷちだった。岩渕は今大会からなでしこジャパンに背番号「10」、偉大な先輩でもある澤穂希さんの系譜を受け継いで臨んだ。

 しかし、その責任感とは裏腹に初戦カナダ戦はゴールしたものの、第2戦のイギリス戦はコンディションが万全でなくベンチスタートになり、途中出場も得点に絡めず0-1で敗れた。チリ戦は引き分け以下では敗退の可能性のある背水の陣だった。

 その試合は前半からチャンスを作るも決めきれない状況だった。それでも後半32分、岩渕がペナルティーエリア内で背負って受けると、FW田中美南にラストパス。これを田中が決めて決勝ゴールになった。

 試合後の岩渕は「難しい試合だったけど、勝ち切れて良かった。正直、今までに感じたことのないプレッシャーもあった。勝って良かった」と話しながら涙ぐんだ。そして、「ここで終わるわけにもいかなかった。不安もたくさんあったけど、みんなの力で勝てて良かった」と、目を赤くして話した。

 それでも、この勝利でスウェーデンと対戦する準々決勝への切符は手にした。これまで2011年ドイツ女子ワールドカップ(W杯)での優勝や、12年ロンドン五輪、15年カナダ女子W杯での準優勝も経験してきた岩渕は、「難しい試合が続くと思うけど、中2日で良い準備をしてぶつかるだけ」と話す。

 心配されたコンディションにも「大丈夫です」と力強く答えたなでしこのエースに、地元開催でのメダル獲得にけん引する活躍が期待される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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