なでしこ高倉監督、東京五輪“初勝利”への意義を強調 「色々な迷いは飛ぶと思う」
チリを1-0で下し今大会初勝利&8強進出、次戦では強豪スウェーデンと対決
なでしこジャパン(日本女子代表)は、27日の東京五輪グループステージ最終戦チリ戦に1-0で大会初勝利。結果次第では敗退のゲームで崖っぷちを乗り越えた高倉麻子監督は「今日、勝ったことで色々な迷いは飛ぶと思う」と、準々決勝以降の巻き返しを誓った。
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日本は初戦のカナダ戦を1-1で引き分け、2戦目はイギリスに0-1で敗戦。攻撃の機能性に課題が多く見られた中、5人のスタメンを変更。イギリス戦をコンディションが万全ではないとしてベンチスタートにしたFW岩渕真奈も試合のスタートから送り込んだ。
それでも前半はゴールを割ることができず、高倉監督はハーフタイムでカナダ戦でPK失敗があったFW田中美南の投入を決断し、岩渕との2トップを形成。さらに後半途中にはFW遠藤純、当初バックアップメンバーだった最年少18歳のMF木下桃香を投入する采配。試合後「とにかく点が欲しいという交代だった。全体的なバランスもあるし、それでも攻撃的なところで良いところを出そうと考えた」と話した。
そして、後半32分に岩渕のラストパスから田中が決勝ゴール。殊勲のストライカーは試合後に「GKが寝る(倒れる)と思ったので、冷静に浮かせられた。最後まで(GKを)見られていたので良かった。自分らは勝つしか道が残っていなかった。どんなに外しても1本決められれば後ろが守ってくれると思った。初戦のPKを外してしまったけど、みんなのおかげで取り返せた。感謝している」と喜びを語った。
これで、勝ち点7のイギリス、同5のカナダに次いで日本は同4の3位となったが、同勝ち点でG組3位のオーストラリアを得失点差で上回ったため、30分遅れて始まっていたF組の結果を待たずに準々決勝進出が決まった。
その対戦相手は、今大会で優勝候補のアメリカを破るなど3連勝と絶好調のスウェーデンに決まった。それでも高倉監督は「今日、勝ったことで色々な迷いは飛ぶと思う。ここからは一発勝負で別の戦い。十分に相手を研究しつつ、自分たちのサッカーという意味でもやり続けたい」と、奮起と巻き返しを誓った。
準決勝に進出すれば3位決定戦も含めチャンスが大きく広がるだけに、地元開催でのメダル獲得へ向け、30日のスウェーデン戦が大一番になる。
(FOOTBALL ZONE編集部)