モウリーニョが所信表明で常勝軍団への復活を高らかに宣言 「勝ちたいんだという言葉を聞け」

「過去3年間のことを忘れたい」

 2012-13シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で激突し、指揮官として最後のシーズンだったアレックス・ファーガソン監督率いる赤い悪魔を倒した時のことを回想した。何度も激闘を繰り広げたからこそ、“ファーガソン後”の苦しむクラブの現状には黙っていられなかった。

「我々は2つの視点で、クラブを見ることが出来る。1つの視点は過去3年間、そしてもう1つはクラブ全体の歴史だ。私は過去3年間のことを忘れたいし、私が率いることになった巨大なクラブに集中したい。そして私にファンが期待していることは『勝ちたいんだ』ということだと考えている。だから私は選手たちに聞いてもらう必要があるんだ――『勝ちたいんだ!』という言葉をね」

 カリスマ指揮官の真骨頂である独特の言い回しで、いきなり常勝軍団の復活を高らかに宣言した。ファーガソン政権後のデイビッド・モイーズ氏、ファン・ハール氏の両氏はファンの心をとらえることができなかった。それだけにモウリーニョ氏は“所信表明”でユナイテッドファンのハートをつかむことに成功したのは間違いない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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