4戦3発とゴール量産の本田 ヘディングによる得点パターンはインザーギ流!?
「ピッポが毎回練習し、今結果が出てきている」
「パルマ戦での2点目の本田のヘディングは、7月中旬からインザーギが練習で繰り返していたものだ。ボランチでボールを回して、サイドバックがオーバーラップする。アタッカーはサイドバックの攻め上がるスペースを空け、中央に寄る。そこにクロスを入れるというもの。ピッポが毎回練習し、今結果が出てきている」
本田がエリア内にカットインし、ヘディングでフィニッシュする攻撃の形はインザーギ監督がトレーニングで構築したものだという。現役時代に欧州屈指のストライカーとして鳴らした“スーペルピッポ”の指導が、本田のヘディングによる得点パターンを開拓した一因となったようだ。
「すべてのクオリティーが加わり、フォーメーションも変わった。トーレスが入る時は4-2-3-1。メネズが真ん中の時には4-3-3。サイドは人材豊富で問題ない。すべての攻撃のクオリティーを提供する」
攻撃陣が活性化したことで、複数のシステムをこなせるほど戦術的な幅が広がったミラン。反面、課題も存在する。
「守備は地獄。セットプレーごとに敵がお祝いをする。守備が弱く8失点している こんなに酷いのは31年ぶりのことだ」
同紙は好調の攻撃面を“天使”、4試合8失点という脆弱な守備を“地獄”とし、前線の攻撃力を称えつつ、伝統的に堅守を誇ってきたミランの守備力の低下を厳しく批判している。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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