「何かを持っている」 元日本代表DFが称える、日本の“ラッキーボーイ的存在”は?
セットプレー2発でドローに持ち込まれそうになった対応の改善を栗原勇蔵氏は指摘
U-24日本代表は、25日に行われた東京五輪のグループリーグ第2戦で強豪メキシコを2-1で下し、2連勝を飾った。MF久保建英が2試合連続ゴール、“10番”のMF堂安律がPKで追加点とチームを牽引したが、元日本代表DF栗原勇蔵氏は、攻撃と守備における“陰の功労者”を称えている。
日本は初戦の南アフリカ戦(1-0)でベンチスタートだったMF相馬勇紀を左サイドハーフに入れ、2列目中央に久保、右サイドハーフに堂安が並ぶ形となった。そして立ち上がりの前半6分、日本が誇るレフティーコンビが輝きを放つ。右サイドバックのDF酒井宏樹が縦パスを出すと、堂安が相手の背後を取って抜け出す。そして右足でマイナスのラストパスを送ると、走り込んできた久保がトーキックで相手のわずか前でシュートを放ち、2試合連続となる先制ゴールを決めた。
さらに日本は同12分、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からの進言を受けた主審が突破を図った相馬を倒したメキシコのファウルを取ってPKを宣告し、これを堂安が中央に決めて2-0。後半に相手が1人退場者を出すなかで1点を返されるも、2-1と逃げ切ってグループリーグ突破へ前進した。
日本の失点は、メキシコにサイドからのFKを与え、FWロベルト・アルバラードのキックが直接入ったもの。さらに、後半アディショナルタイムにもサイドからのFKをゴール前に放り込まれ、FWエンリ・マルティンにヘディングシュートを打たれるあわやの場面があった。セットプレーへの対応は気を付けなければならないと、栗原氏は指摘する。
「失点したあと、試合終了間際にもFKで合わせられました。谷(晃生)が好セーブしたけど、1点ものと言えば1点もの。せっかく良い試合をして、守備も安定していたのに、セットプレー2本で2-2になっていたら今後に響いていたと思います。一番ニア側にいるストーン役がしっかり弾かないといけない。勝ったとはいえ、そこは反省しないといけないところでしょう」