「余裕の完勝」 韓国、ルーマニアを“プレスの餌食”で母国称賛 「すぐにグループ1位へ!」
序盤は激しい肉弾戦でスコアレスが続くも、相手のオウンゴールから後半に3点を奪取
U-24韓国代表は25日、東京五輪のグループリーグ第2戦でU-24ルーマニア代表と対戦。苦しみながらも前半に相手のオウンゴールで先制すると、ルーマニアが退場者を出したこともあり、4-0で勝利して得失点差でグループ首位に浮上した。
負ければ決勝トーナメント進出が遠のく韓国は、初戦のニュージーランド戦(0-1)から5人スタメンを変更。スペインのバレンシアでプレーするMFイ・ガンインがベンチスタートとなり、“握手拒否”で批判を浴びた“10番”のMFイ・ドンギョンがスタメンに抜擢された。
試合は序盤から球際で激しいデュエルが繰り広げられ、スコアレスの展開が続く。そのなかで前半27分、FWイ・ドンジュンが右サイドからゴール前へクロスを上げると、クリアを試みたルーマニアMFマリウス・マリンのボールは無情にも自軍のネットに突き刺さり、オウンゴールとなった。
韓国は前半32分、ペナルティーエリア内で間接FKを献上したが、フィールドプレーヤー全員で壁を作り、ルーマニアMFアンドレイ・チョバヌのシュートをGKソン・ボムグンが右腕でセーブし、なんとか大ピンチをしのいだ。
前半45分にルーマニアMFイオン・ゲオルゲが2枚目のイエローカードで退場となり、優勢となった韓国は、後半開始からMFチョン・スンウォンに代わってMFクォン・チャンフンを投入。同14分、FWオム・ウォンサンがチーム2点目を奪うと、さらに途中出場のイ・ガンインが終盤にPKを含めて2ゴールを挙げ、4-0で今大会初勝利を手にした。
グループBはこれで韓国、ホンジュラス、ニュージーランド、ルーマニアがすべて1勝1敗の勝ち点3で並んだが、得失点差で韓国が首位に浮上した。これを受け、韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」が「すぐにグループ1位へ! キム・ハクボム号のキーワードは強いプレッシャー」との見出しで、コンセプトのプレスは初戦と変わらずも、第2戦ではそれが機能したことに言及。韓国紙「釜山日報」も、「五輪初戦で予期せぬ一撃を受けたキム・ハクボム号がルーマニア相手に余裕の完勝」と伝えている。
韓国は決勝トーナメント進出を懸けて、28日にホンジュラスと対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)