OA遠藤航、後半の“失速ぶり”に警鐘 終盤にピンチの連続…「課題を感じざるを得ない」
メキシコ戦で2-1勝利、前半の戦いぶりに手応えも失点後の試合運びに課題指摘
東京五輪にオーバーエイジ(OA)枠により2大会連続出場をしているMF遠藤航は、25日のグループステージ第2戦メキシコ戦でも中盤を引き締めて2-1の勝利に貢献。それでも「後半の戦い方は少し課題を感じざるを得ない」と、勝った上で改善点を口にした。
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日本は前半6分に背後へのボールに抜け出したMF堂安律のラストパスをMF久保建英が決めて先制。さらに、同12分には堂安がPKを決めて2-0とリードを広げた。この展開を遠藤は「立ち上がり、良い入りをしようというところで2点を取れた。前半は失点しないことと、自分のところは常に前向きな守備をできるようにしようと思っていた」と話し、狙い通りの展開に持ち込んだ手応えを明かした。
さらに後半23分、縦パスに抜け出した堂安がペナルティーエリアのすぐ外で相手選手に倒されると、決定機阻止で主審がレッドカードを提示。日本は10人のメキシコを相手に2点リードという、絶対的な優位を得た。
しかし、ここから日本は遠藤が課題を感じたと話したように、追いかけるメキシコにペースを渡してしまった。スペースがあるだけに攻撃が速く単調になり、相手ボールの時間も長くなった。ボールキープする時間を長くすることで、相手の攻撃回数を削るというゲームコントロールもあっただろう。
また、後半40分の失点場面では日本の左サイド深い位置で数的優位にもかかわらず不用意なファウルでフリーキックを与えて失点につながった。そこから最後の時間帯にかけても、逆サイドでDF酒井宏樹がファウルでフリーキックを与え、クロスを中央で合わせられてあわや失点の場面もあった。
それだけに遠藤は「後半の戦い方は少し課題を感じざるを得ないけど、粘り強く守るところは良かった。10人になった後にボールを動かしたかったのが本音だけど、勝てたことを前向きに捉えている」と、結果を出したポジティブな面を挙げつつも、リードしたゲームを危なげなく終えられなかったことには問題意識を持っている。
遠藤は前回のリオデジャネイロ五輪では23歳以下の、いわゆる五輪年代で選出されて主将を務めた。そして、この東京五輪ではブンデスリーガでも実績を積んでOAで選出され、2大会連続出場となっている。
リオではグループステージ敗退に終わっただけに、その悔しさを晴らす舞台でもある。中盤に頼れる存在として君臨する遠藤は、日本が目標とする初の金メダル獲得にたどり着くため、欠かせない存在なのは間違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部)