手倉森Jが2歳下のイングランド代表に0-1の敗戦 リオ五輪前哨戦を1勝3敗で終える

故障者続出のチームは結果を出せず

 U-23日本代表は28日、トゥーロン国際大会の最終戦でU-21イングランド代表と対戦した。プレミアリーグでプレーする実力者ながら2歳年下のチーム構成となった相手に前半15分にPKにより決勝点を奪われ、0-1で敗戦した。リオデジャネイロ五輪の前哨戦と位置付けられた今大会、日本は4試合で1勝3敗という結果に終わった。

 日本は6月のキリンカップに臨むA代表に初選出となったMF大島僚太(川崎)がキャプテンとして先発出場。DF岩波拓也(神戸)、DF三浦弦太(清水)の負傷でセンターバックにはDF植田直通(鹿島)とボランチが本職のDF喜田拓也(横浜FM)がコンビを組んだ。前線ではFWオナイウ阿道(千葉)がワントップでスタメン出場した。

 相手にはアーセナルDFカラム・チェンバースらプレミアのビッグクラブでプレーする選手も名を連ねた。

 ゲームが動いたのは前半15分。左サイドバックのDF三丸拡(鳥栖)がエリア内に侵入してきたMFスウィフトを倒してPKを献上。これをMFベイカーがゴール右隅へ決めてイングランドが先制した。日本は今大会4試合中3試合で先制を許した。

 攻めあぐねていた日本は同30分に野津田岳人(新潟)、同33分にFW南野がエリア外からシュートを狙ったが、いずれも枠を捉えられなかった。日本は攻撃に精度を欠き、イングランド1点リードのまま勝負は後半戦に突入した。

 後半11分に手倉林監督は動いた。FWオナイウを下げ、MF原川力(川崎)を投入。左サイドのMF南野をワントップに上げ、ボランチの大島をトップ下、トップ下の矢島慎也(岡山)を左サイドへポジションを変更した。直後の同12分には野津田の強烈なボレーシュートがクロスバーを叩いた。反対にイングランドも同15分にMFグライムスのFKクロスバーに直撃するシーンもあった。

 同19分、MF矢島に代えてギニア戦で先制ゴールのFW富樫敬真(横浜FM)を投入。同27分にはDF三丸、MF野津田を下げてMF前田直輝(横浜FM)とFW鎌田大地(鳥栖)を送り出す。フィールドプレーヤーの交代枠4枚を使い切り、MF井手口陽介(G大阪)を左サイドバックにシフトするなど攻撃的布陣で反撃を仕掛けた。

 しかし、最後までゴールは遠かった。すでに予選リーグ突破を決めていた本気度の低いイングランドに敗れ、1勝3敗でトゥーロンの舞台から去ることになった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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