ポグバ、ユナイテッド退団は決定的? 契約延長オファーを拒否…現地指摘「売却を検討」
21-22シーズン限りで契約満了、移籍金が発生する今夏のうちに売却も
マンチェスター・ユナイテッドに所属するフランス代表MFポール・ポグバは、2021-22シーズン限りでクラブとの契約が満了を迎える。新シーズンの開幕を前にクラブはポグバに新たな契約延長をオファーしたが、ポグバは拒否。これによりユナイテッド退団が決定的となっている。英地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」は、「2016年に設定した3つの目標を達成せずに離れる可能性がある」と指摘した。
ポグバは2012年に移籍金ゼロでマンチェスター・ユナイテッドからイタリアのユベントスへ移籍。そこで大きく成長したポグバをユナイテッドは4年後に、当時の世界最高額となる1億ユーロ(約130億円)で買い戻した。この時、1年間の契約オプション付きの5年契約を結んだが、その契約がいよいよ満了となるのだ。
大枚をはたいて獲得したポグバだが、2021-22シーズンの契約満了後になれば、ユナイテッドは再び移籍金ゼロで彼の退団を見送ることになる。そのため、移籍金が発生する今夏のうちに売却をするのではないかと報じられている。
ユナイテッドに復帰してから、なかなかパフォーマンスの上がらなかったポグバは、昨シーズン途中に一時的に好プレーを見せ、当時はクラブとの契約を示唆していた。しかし、今回の契約延長拒否により、「マンチェスター・イブニング・ニュース」紙は「クラブはこのフランス人MFの売却を検討している」と綴っている。
記事では、ポグバが2016年に復帰した際の言葉を掘り起こし、「3つの目標は達成されていない」と指摘。当時、ポグバは「僕はリーグで勝ちたい。最初にユナイテッドにいた時、リーグを勝ち取ることができないまま、クラブを離れた。それとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)、そして個人的な夢であるバロンドールも勝ち取りたい。でも、それには時間がかかるだろう。いつか叶うことを願っているけれど、まずは獲得したことない、プレミアリーグのタイトルを取りたいね」と、語っていた。
2017-18シーズン、2020-21シーズンと2度、2位でシーズンを終えたポグバだが、リーグ制覇は今も果たせていない。これまでもレアル・マドリードへの移籍を希望したり、ユベントスへの復帰話が浮上してきたりしたポグバだが、現在は大型補強を続けているパリ・サンジェルマン(PSG)への移籍が最有力とされている。PSGは4500万ポンド(約68億円)を用意しているとされるが、ユナイテッドは5000万ポンド(約76億円)以上を要求するとみられている。
このままポグバのユナイテッドのキャリアは終わりを迎えるのか。それとも、もう1シーズン、赤い悪魔の一員として戦うことになるのか。その去就は注目を集めそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)