「もっとできるチーム」 吉田麻也、白星発進も奮起促す「1億人が応援していると…」

無失点での勝利に貢献したDF吉田麻也(写真右)【写真:Getty Images】
無失点での勝利に貢献したDF吉田麻也(写真右)【写真:Getty Images】

板倉とCBコンビを組み完封勝利に貢献

 オーバーエイジとしてU-24日本代表に参戦しているDF吉田麻也は22日、キャリア3度目となる東京五輪の初戦・南アフリカ戦に先発出場。DF板倉滉とセンターバックでコンビを組み、1-0の完封勝利に貢献した。

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 前半からボールを保持して圧倒的に攻めた日本だったが、なかなか得点を挙げられなかった。試合後、吉田は「前半はチーム全体としてシャイだった」とチームの出来に不満を口にしつつ、「なんとか1点を取って守りきれた。でも、もっとできるチームだと思っている」と、MF久保建英が挙げた1点で勝ち点3を取りきれたことに安堵した。

 この試合は、南アフリカに新型コロナウイルスの陽性者が出たこともあり、開催自体が危ぶまれた。調整には、普段とは違う注意が必要だったが、A代表でもキャプテンマークを巻く吉田は「特にチームとしては問題なかった。検査で陰性が出ているし、ほとんどの選手がヨーロッパでそういう形でやってきている。もちろん、両方がベストでやれれば良かったが、今大会はこれもキーポイント。感染者が出ないように自制してやりたい」と、準備に集中できていたことを強調するとともに、今後への注意を喚起した。

 今大会は、日本で開催されているものの、多くの試合は無観客試合となっている。この東京スタジアムで行われた試合も無観客となり、日本はホームの観客の声援を受けてプレーすることはできなかった。

 最後まで有観客での開催を訴えていた吉田だが、気持ちを切り替えたようだ。「サッカー選手として、アスリートとして、ルールに沿ってプレーするだけ。これだけ良いスタジアムでサポーターがいてくれれば良かったが、カメラの向こうで1億人が応援してくれていると信じている」と、スタジアムにファンの姿を確認できなくても、しっかりと日本全体の応援を受けて戦うことを誓っている。

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